13位の甲府としてはJ1昇格プレーオフ進出の可能性を少しでも大きくするために、目の前の相手に勝つしかない。アウェイで行われた直近の第32節・仙台戦は1-2で迎えた90+8分に中山 陸がFKを直接決めて勝点1を獲得したが、プレーオフ圏との勝点差は『10』に広がった。救いはライバルより消化試合が1つ多く残っているということ。熊本戦を終えると消化試合数はフラットになるため、何がなんでも勝つしかない。
一方の熊本は16位で、甲府との勝点差は『3』。勝てば降格圏との勝点差を『10』に広げられるため、モチベーション高くアウェイへ乗り込んでくるはずだ。
両者による前回対戦は甲府が三度リードして、熊本が三度追いついての3-3。印象的だったのは、育成組織出身の道脇 豊(18歳)が2-3で迎えた終盤にゴールを決めてチームを救ったこと。その道脇は7月にベルキー2部のSKベフェレンへ期限付き移籍。15歳で初めてJ2リーグ戦でベンチ入りして、あっという間に駆け抜けて世界に挑戦している。
ともに3連戦の2戦目となるが、その初戦で甲府はラストプレーで追いつき、熊本は初対戦での勝利を最後に4分4敗と勝てていなかった秋田に3-1で快勝を収めているため、お互いにポジティブな気分で臨むことができる。
熊本の前節・秋田戦でのゴールシーンを見ると、いずれもダイナミックかつ思い切りの良いシュートで、プレーオフ進出のために残り試合全部勝つ覚悟の甲府にとっては相当手ごわい相手。仙台戦で複数失点を喫しているため、甲府は守備の修正が必要となるが、メンタル面を含めてどう熊本を迎え撃つのか。メンバー選考も気になる対戦になる。
[ 文:マツオ ジュン ]
