9月から10戦勝ちなしとクラブのワースト記録を更新してしまった藤枝と、5戦負けなしで調子を上げてきた磐田による今季初の“蒼藤決戦”。
ホームの藤枝は、なかなか勝ち切れずに苦しんでいるが、内容的に大きな問題があるわけではなく、前節・秋田戦も含めて本当に最後の一押しが足りない状況にある。ただ、明治安田J2・J3百年構想リーグではアウェイでの磐田戦で3-0の快勝を収めており、良いイメージは残っている。特に真鍋 隼虎はその試合で2得点を挙げており、「ジュビロを相手に2点取れて自信もつきましたし、良いきっかけになった試合でした」と振り返る。

J2・J3百年構想リーグの磐田戦で2得点を挙げた真鍋隼虎に期待がかかる(写真は2026/27 J2第13節・徳島戦)
いまは決め切る力、守り切る力が足りないだけ。おのずとモチベーションが上がる、“静岡の大先輩”である磐田との一戦は、苦境脱出のきっかけをつかむための絶好の舞台になると選手全員が考えている。
対する磐田は、負けなしが続いている直近5試合でわずか2失点と守備が安定してきたが、前々節・いわき戦までは決め切る力を欠いて3試合連続ドローに終わっていた。だが前節・鳥栖戦は、セットプレーを起点にして2得点を決めて2-0の快勝。「我慢強く全員でしっかりと体を張る、走り続ける、戦い続ける。その中で数少ないチャンスをモノにするという、勝点を重ねる上で非常に大事な要素をいよいよ養ってきたなと感じています」と秋葉 忠宏監督は大きな手ごたえを口にした。今季二度目の連勝を懸け、自信と誇りを持って藤枝に乗り込んでくるはずだ。

磐田は前節で2-0の快勝。手ごたえを得てアウェイへ乗り込んでくる
また開幕から[4-2-3-1]で戦ってきた磐田は、第12節・大分戦から布陣を[3-4-2-1]に変えており、今節もそのままであれば同じ布陣を採用する藤枝とミラーゲームになる。当然、各ポジションでのデュエルは非常に激しくなるはずで、そこも“蒼藤決戦”の大きな楽しみであり、勝敗を左右する大きな要素となるだろう。
[ 文:前島 芳雄 ]



