藤枝はここまで2勝2敗(うち1敗はPK負け)で明治安田J2・J3EAST-Bグループ5位。磐田も同じく2勝2敗で6位につけているが、その2勝はいずれもPK戦を制して挙げたもので、90分での勝利がない。この序盤戦は少し明暗が分かれているが、この対決では両サポーターの熱気もあって、チーム状況に関係なくハイレベルな激闘になることが多い。
ホームの藤枝は、開幕戦こそJ3の岐阜に完敗を喫したが、その後は試合ごとに成果と自信を積み上げることができている。前節・いわき戦では、アウェイでどちらに転ぶか分からない展開になった中、74分に勝ち越し点を決めてJ2勢に初勝利。真鍋 隼虎がプロ初ゴールとなる決勝点を決め、プロ初出場を果たした近藤 優成が2得点に関わるなど、大卒ルーキーが勝利に大きく貢献した。前々節でプロ初ゴールを奪った中村 優斗を含め、ルーキー陣がチームを大いに活性化している。
そんな新人たちも「ダービーマッチは初めてですが、より強い気持ちを持って、ゴールを決めるという自分の仕事をまっとうしたいと思います」(真鍋 隼虎)と、サポーターの期待がいつも以上に大きくなる一戦に燃えている。槙野 智章監督のコンセプトどおりに攻撃的に戦って、磐田を圧倒したいというテーマをチーム全体で共有できている。
対する磐田は、苦戦の原因として4試合で2点と得点が少ないことが挙げられる。「ゴール前の質、最後のアイディアのところはまだまだ課題だと感じています」と志垣 良監督は言うが、選手たちの気持ちが入るこのゲームで勝利に導く一発が生まれれば、良い流れをつかむきっかけになりうる。藤枝は守備的なチームではないため、その意味でも選手たちは前向きに思い切って戦えるだろう。
春が似合う藤色とサックスブルーの戦いは、温暖どころか激熱の闘いとなるはずだ。
[ 文:前島 芳雄 ]


