愛媛の中軸を担う前田 椋介は前節・新潟戦を振り返り、「手ごたえはありましたし、プレーしていて楽しかった」と、新指揮官・大木 武監督が強みとする攻撃的なポゼッションスタイルに自信を深める。一方で「結果的には勝っていませんし、これでは昨季の愛媛と一緒」と、降格を喫した昨季の負の連鎖を断ち切れていないことを強調した。
一方の金沢は前節、今治と対戦。「われわれが狙っていた攻撃の形からチャンスを作れていたし、ショートカウンターのような形からのチャンスもあった」と辻田 真輝監督が試合後に話したように、試合を通じて今治の倍以上となる14本のシュートを放つなど攻勢を強めたが、「最終的にシュートを決めないと」と、愛媛と同様に決定力を欠いたことが勝負の明暗を分けた。
両チームともに前節はカテゴリーが上位の相手に対して主導権を握る時間帯を多く作り、内容に関してはポジティブな面が多かったが、勝負どころの脆さが露呈。お互いに同じ課題を抱えて今節に臨むこととなる。
愛媛においては、前節立ち上がりに喫したクロスからの失点には強い警戒が必要だろう。金沢で最前線に位置取るパトリックは屈強なフィジカルを有し、前節でもゴール前でヘディングから複数のチャンスを創出。相手の間合いでゴール前の競り合いに持ち込ませないことも新体制での初勝利を挙げる上では大事なカギになりそうだ。
[ 文:松本 隆志 ]

