いわきは前節、岐阜にロングボールを多用される展開となり、苦戦を強いられた。自らのミスも重なって無得点に終わった攻撃面では課題を残した一方で、守備陣が集中を切らさずに無失点でしのいだ点は収穫。今節は、多くのシュート数を記録した開幕からの2戦のような攻撃を取り戻すことに期待したい。
田村 雄三監督は藤枝について、「指揮官が代わっても、ボールを保持して攻撃的に戦うスタイルは変わらない印象」と分析。その上で「目の前の相手に負けないこと」、「走力で上回ること」が不可欠と強調する。似たシステムを採用しているからこそ、1対1の攻防でのインテンシティーが問われることになるだろう。
一方の藤枝は、開幕からのホーム3連戦を1勝2敗(うち1敗はPK負け)で終え、今季初のアウェイゲームへ臨む。槙野 智章監督の下、「厳しく、楽しく」を掲げながらフィジカル強化にも注力。昨季までいわきのスプリントコーチを務めていた秋本 真吾氏を定期的に招き、トレーニングに走力強化の要素を取り入れている。スタイルは違えど、こちらも強度で引けは取らない。
2月27日現在、3月1日は晴れ予報。いわき市の春の訪れはまだ先だが、ピッチ上では熱を帯びた90分が待つ。止まらず、倒れず、走り切った先に歓喜をつかむのはどちらか。
[ 文:近藤 健多朗 ]
