昇格も降格もない特別な大会。勝敗はもちろん大事だが、2026/27シーズンに向けて戦力アップや戦術の浸透といったチーム作りも重要となる。開幕戦からJ2クラブを続けて倒すなど好調の岐阜だが、石丸 清隆監督は「まだまだチームとして足りていない」と、内容面では納得し切れていない様子。試合ごとに出てくる課題を修正しながらベース作りを進めている。
今節は、前々節・福島戦でプロ初ゴールを挙げ、今季初先発となった前節・松本戦で2ゴールを決めたワッド モハメッドサディキがU-21日本代表の韓国遠征に追加招集されて不在。急成長中の19歳のプレーを楽しみにしていたサポーターも多いと思うが、本人はもちろん、クラブとしても代表選手を送り出すのは光栄なこと。逆に彼の“席”を虎視眈々と狙う選手も多くいる。3月2日に加入が発表され、前節でさっそく岐阜デビューを果たしたファビオ アゼヴェドをはじめとした代役候補の選手たちが、どれだけチームにエナジーを注入できるのかに期待したい。
一方で、長野は長いトンネルから抜け出せずにいる。前節はJ2のいわきに敗れたものの、藤本 主税監督は「内容としては選手を誇りに思う」と、前向きな言葉を発した。前々節の松本との“信州ダービー”での大敗からリバウンドメンタリティーを見せ、しっかりと戦い抜いたことで選手たちも前向きになれたはず。もちろん修正点はあるが、そのスピリットを継続して今季初勝利をつかみたい。
全国で最も早く桜が開花し、満開予想の岐阜で、桜の形をした『たいへんよくできました』のハンコを押してもらうのはどちらのチームになるだろうか。
[ 文:斎藤 孝一 ]
