今治は塚田 雄二監督就任後、最終ラインをそれまで採用してきた3バックから4バックに切り替え、[4-2-3-1]へとシステム変更。CBに大卒ルーキーの丸山 大和を大抜擢するなど、それまで多くの出場機会がなかった若手選手を積極的に起用し、攻めの采配で独自の色を出している。
“ダイナミックさ”と“デリケートさ”を兼ね備えた“D・Dフットボール”を掲げる新指揮官の下、チームは直近2戦の攻撃面において積極性が増している印象を残している。一方で、塚田 雄二監督は「あとは精度。こればかりはやり込まないとダメ」と短い準備期間で結果を出す難しさも吐露。就任3戦目でどこまでチームとしての練度が高まっているかに注目が集まる。
9位に沈む今治とは対照的に、2位・富山は絶好調だ。
4連勝中(うち1試合はPK戦による勝利)で迎えた前節、3位・高知と対戦した富山は、前半こそ相手に主導権を握られる時間帯が増えるも、42分にチョン ウヨンの一撃で先制に成功。最終的には、攻撃面で計4発を浴びせるとともに、守備でも第4節・FC大阪戦以来、今大会二度目のクリーンシートで締めくくって上位対決を制した。
また、前節では大卒ルーキーの湯之前 匡央が今大会初出場でプロ初得点を記録。安達 亮監督が「新たに出場した選手が結果を出してくれたのは非常に喜ばしい」と語ったように、高まるチーム内の競争もポジティブな影響を与えている。
言うまでもなく、両チームの勢いの差は歴然。しかし、結果に飢え続けるホームチームもその状況をやすやすと受け入れるつもりはないだろう。
[ 文:松本 隆志 ]
