今季は開幕当初から得点力不足が課題とされていた中、セットプレーから鮮やかに2発。6試合ぶりに複数得点を挙げるとともに、守備でも相手のパスワークに翻ろうされながら粘り強い対応でクリーンシートを達成。新指揮官就任後、チームはシステム変更や、出場機会を求めていた若手選手の積極起用など、多くのトライで新たな可能性を探ってきたが、それらが報われた形での勝利となった。
対する奈良も依然グループ最下位に低迷したままだが、ここ数戦は復調の兆しが見えている。直近3試合の戦績は2勝1敗。勝利はいずれもPK戦の末につかんだものだが、ときおり大量失点を喫していた課題の守備面においては、この3試合で2失点と目に見えて減っており、前節では7戦ぶりのクリーンシートを達成している。
奈良のホームで行われた前回対戦では奈良に軍配が上がったが、今治はそのときから監督が代わっており、現在は縦へのスピード感のある攻撃が機能しつつある。奈良が強みとする巧みなパスワークを生かしたポゼッション力は脅威となるが、今治はそれにひるむことなく能動的な守備でリズムを作り、鋭いトランジションから勝機を呼び込みたいところ。一方、奈良は前回対戦同様、上位カテゴリー相手に物怖じしないプレーを披露し、今季アウェイでの初勝利をつかめるか。
ともに目指すのは今季初の連勝である。
[ 文:松本 隆志 ]
