対するFC大阪は前節、アウェイで高知と対戦。0-0で90分を終えて2戦連続のPK戦にもつれ込んだ末に敗戦。勝点を『1』しか積めず、順位を7位から8位に下げている。今季これまで複数失点を喫したのは4試合しかないが、複数得点を挙げたのも3試合のみ。また、複数得点を挙げた3試合のうち、90分で勝利を収めたのは1試合のみ。その唯一の試合が、奈良との前回対戦だ。
3月6日に東大阪市花園ラグビー場で行われた地域リーグラウンド第5節で、奈良は0-2でFC大阪に完敗した。その試合後、どんなに苦しい戦績の時期にも力強く、そして温かく支えてきたゴール裏の奈良サポーターから、Jリーグ参入後初めてチームに向けたブーイングがあった。これは結果によるものではない。エンブレムがつく左胸に、“奈良のために”燃ゆる魂があるか否かだ。
求められているものが「いつも以上に気持ちのこもったプレー」(田村 翔太)であることも、そのブーイングが「サポーターからの愛」(國武 勇斗)であることも理解している。同じ過ちを繰り返すわけにはいかない。ライバル関係が明確化した2014年の地域リーグ時代から10年以上続くこのダービーで、奈良のユニフォームをまとうに値する者であることを証明したい。
この一戦に、シーズン戦績や現状の順位は関係ない。奈良がホーム・ロートフィールド奈良で前回対戦の敗戦を払しょくする戦いぶりを見せるか、それともFC大阪がダービーの勝利数を積むか。因縁の“生駒山ダービー”で、互いのプライドを示す。
[ 文:前田 カオリ ]


