富山は地域リーグラウンド第7節・新潟戦からPK戦勝ち1試合を含む破竹の8連勝。一気に首位に立ち、2位・徳島に勝点6差をつけて独走態勢を築こうとしている状況だ。
ホームで讃岐と対戦した前節は、9連勝が目前に迫った終盤に同点ゴールを奪われ、その後のPK戦で敗れて連勝記録こそ止まったが、勢いが収まったとは言えないだろう。リーグ最多タイの得点数が表すとおり、攻撃力の高さが強み。テンポの早いパスワークでアグレッシブにボックス内へ仕掛ける攻撃の形は見ごたえ十分だ。
ただ、ホームで迎え撃つ形となる愛媛も、いまの勢いは富山に見劣りしない。
愛媛は第13節・今治戦で敗れて連勝が『4』で止まったものの、続く前々節はライバル・徳島との“四国ダービー”で大量6得点を奪う歴史的大勝。前節・金沢戦でも引き続き攻撃面で勢いを見せ、2-0の快勝を収めている。
富山同様、巧みなパスワークで相手の守備網を崩す能動的なスタイルを掲げる愛媛。とりわけ、果敢にショートパスをつないでゴールへ迫る形など、いまの愛媛は“魅せる”サッカーを存分に体現していると言える。
もう1つ注目したいのは両チームの先発編成だ。試合ごとに前線や両ワイドの選手を大きく入れ替えながら臨む富山に対し、愛媛はこの連戦においても先発をほぼ固定。言い換えれば、総力で勝負する富山と練度で勝負する愛媛という形になる。5連戦の最終戦という側面がお互いにどのような影響を与えるのかも気になるところである。
好調を維持し、かつエンターテイメント性の高い能動的なスタイルを志向するチーム同士とあれば、この激突が面白くならないわけがない。
[ 文:松本 隆志 ]

