両チームとも準決勝は苦戦を強いられた中、どちらも1-1で引き分け。引き分けの場合は年間順位が上位のクラブを勝者とするというレギュレーションのアドバンテージを生かし、勝ち上がりを決めた。富山は36分に先取点を挙げたものの、前半のうちにFC大阪に追いつかれ、後半は相手の猛攻にさらされた中で粘り強く守り切った。一方の松本は10分に先制を許したが、慌てずに守りからリズムを作り、65分に強みとするセットプレーから同点ゴールを挙げた。双方とも厳しいゲームを乗り越えて自信を深めているはずだ。
どちらも守りは堅実で、速攻と遅攻を自在に使い分ける柔軟性も備えている。富山が[4-4-2]、松本が[3-4-3]でかみ合わせにズレが生じるため、主導権を巡る駆け引きが見どころの1つになる。年間順位が下である松本は、昇格のためには勝利が必要。準決勝に続いてセットプレーからのゴールで先取点を奪えるか。対する富山は集中力を高め、それをしっかりはね返したい。
[ 文:赤壁 逸朗 ]
