明治安田J3の前半戦ラストゲーム。ともに中位で伸び悩む松本と長野が、サンプロ アルウィンで激突する。
ホームの松本は7勝5分6敗で10位。相模原と対戦した前節は樋口 大輝の2ゴールで2-0とリードしながらも、後半で3点を奪われて大逆転負けを喫した。しかし試合終了後、約2,000人が詰めかけたサポーター席からは万雷のコールが湧き起こった。
「2-0から2-3になったら普通はブーイング。悔しかったけど、足を運んでくれたサポーターのほうが悔しかったと思う。それでもああやって背中を押してくれた」 キャプテンの菊井 悠介はそう話し、身を引き締める。
それは敗戦から立ち上がる中で、チーム全体としても共有している。霜田 正浩監督も「あのシーンに何も感じない人間がいるのなら、ここにいる資格はない。そういうチームであり、そういうサポーターなんだ」と強調する。
そのサポーターがいま求めてやまないものは、“信州ダービー”での勝利。街の代表を負託された者として、圧倒して勝つ義務がある。緑が映える初夏の信州。松本が乾坤一擲の勝負に向かう。
アウェイの長野は6勝5分7敗の13位。天皇杯予選決勝を兼ねた5月の長野県選手権大会決勝では松本をPK戦の末に下して2連覇を果たしたものの、その後のリーグ戦は黒星が先行。失点に歯止めがかからず、直近5試合は1勝4敗となっている。
[ 文:大枝 令 ]
