Bグループを戦うのは、徳島と広島のほか、名古屋と清水の4クラブ。ホーム&アウェイ方式の総当たりとなり、上位2クラブがプレーオフステージへコマを進める。
徳島と広島、直近の顔合わせは昨季の明治安田J1最終節。徳島は勝利すればJ1残留の可能性が広がる中で迎えた大一番だったが、序盤から立て続けに3失点を喫して撃沈。2点を奪うことはできたが、2-4で敗戦した苦い記憶がまだ新しい。最終的に、勝利できていれば他会場の結果もあって残留できていたというドラマがそこにはあった。
さて、両者のリーグ開幕戦の様子を振り返りながら現状を見ていこう。
まず、ホームの徳島。J2第1節・金沢戦は、決定機を複数回作りながらも決め切れず、スコアレスドロー。ただ、特筆すべきは再構築のスピード。前述のJ1第38節・広島戦で先発出場した11人のうち9人が移籍するなど、編成の大幅変更があった今季。そこからのスタートだったと考えれば、まだまだ課題は多いながらも最速で再構築が進んだとも言えるだろう。勝利には至らなかったものの、ダニエル ポヤトス監督は「チームは良い方向へ進んでいると確信できた」と手ごたえを感じていた。
次に、今節・広島戦に目を向ける。今季は過密日程ということもあり、プレシーズン序盤から「総力戦」(ダニエル ポヤトス監督)と言葉にする機会は多い。金沢戦とは大きく異なる編成で臨むのが定石だろう。注目選手を何名か挙げると、金沢戦の終盤に出場してJリーグデビューを飾った高卒ルーキーのオリオラ サンデーは18歳と思えぬパワーを発揮した。J1クラブ相手に何がどれくらい通用するのかを見てみたい。また、同じく高卒ルーキーで静岡学園高から加入した玄 理吾もプレシーズンから存在感を示している。特に攻撃時にボールを保持したときのキープ力と組み立てのセンスは抜群。若手主体のスターティングオーダーが予想されるが、チャレンジ100%でスタジアムを沸かせてほしい。
対する広島はJ1第1節で鳥栖と対戦し、スコアレスドロー。今季も基本布陣である[3-4-2-1]で臨み、主たる選手が昨季から継続された先発だったが、その中でアカデミー出身かつ大卒ルーキーの仙波 大志が先発に抜擢されたのは話題性があった。試合でも確かな存在感を示しており、得点につながりそうなボックス内でのトライもあった。今節・徳島戦に目を向けると、徳島同様にメンバーを替えながらの一戦になるだろう。ただ、その総合力は流石J1クラブ。鳥栖戦のベンチ外選手に目を向けても、ドウグラス ヴィエイラ、永井 龍、森島 司、野津田 岳人、茶島 雄介など実績豊富な名前がズラリと挙がる。
特に若手選手にとっては登竜門とも呼ばれるルヴァンカップ。次なるヒーローは、誰だ。
[ 文:柏原 敏 ]


