そのメンバー構成の真意を、試合前日に迫井 深也ヘッドコーチはこう話している。
「監督が来れなくなって私が引き受けることになったときから、選手には全員で戦うということは伝え続けてきましたし、今回も札幌戦をどうやって勝つか、どうすれば最大値を出せるか、それだけを考えてメンバーを決めました。練習が終わってから選手にも話しましたけど、一人ひとりがプロフェッショナルとして最高の準備をし続けることが大事だ、と。それをみんながずっとしてきてくれたから、今回もメンバーを決める決断が難しいものになったんですけど、(札幌戦の)メンバーに入った選手はやってくれると思いますし、メンバーに入らなかった選手も最高の準備をし続けてくれると思います」 札幌戦は1-1のドロー。迫井ヘッドコーチが期待していたように、広島は出場した選手たちが力を存分に発揮して敵地で勝点1をつかみ取った。そして、広島に残った選手たちも闘志を燃やして出番を待っている。
徳島戦でプロデビュー戦のピッチに立った大卒ルーキーの満田 誠は、喜びよりも悔しさの気持ちのほうが大きかったと話している。
「デビューの率直な感想としては、正直もっと試合に出たかったです。自分の現状がすごく悔しいので、もっと日々の練習からそうですし、少ない時間でも結果を残していきたい。自分は本当に点を取ってナンボだと思うし、出場時間が短くても点を取れる選手はいる。そういう選手になって、どんどん出場機会を得られるように頑張っていかなきゃなと思います」 今節をどんなメンバー構成で臨むことになるとしても、ハングリーな選手たちがピッチに立つことだろう。
エディオンスタジアム広島に乗り込んでくる名古屋は、どんなメンバー構成で臨むのだろうか。Bグループ第1節の清水戦はリーグ開幕戦から大幅にメンバーを入れ替えて臨んでいるが、今節は2月26日に行われる予定だったJ1第2節・FC東京戦が中止になったことでコンディション的な問題はない。清水戦をホームで引き分けている名古屋としては、グループステージの戦いを有利に進めていくためにも今節は勝点3を積み上げていきたいところで、長谷川 健太監督のマネジメントには注目だ。
昨季のリーグ戦での対戦成績は1勝1敗。広島も名古屋もホームで1-0の勝利を収めており、一昨季もホームチームが無失点勝利したデータが残っている。近年はホームチームが堅い守りを見せて勝利を手繰り寄せてきたが、互いに新体制になって迎えている今季はどんなゲームが繰り広げられていくのだろうか。
[ 文:寺田 弘幸 ]