条件を知るために、まずは順位を確認したい。
徳島は勝点4でBグループ4位、名古屋は勝点7で2位。まず、徳島がグループステージを突破するためには、他会場の結果次第という他力要素がありながらも、名古屋戦の勝利も必須。そして、他会場の結果が整った上で名古屋の順位を上回るためには、3点差以上が必須となる。格上との一戦ながら、待ちの姿勢だけでは成し遂げられない。試合をコントロールする挑戦を図りながらも、要所では精度を高めてゴールを目指す必要がある。リーグ戦にはない条件が、徳島の戦いにどう影響するか注目したい。
対する名古屋は引き分け以上でグループステージ突破が確定。他会場では勝点12の1位・広島と勝点5の3位・清水が試合を行うが、仮に清水が勝利して引き分けの名古屋と勝点8で並んだとしても『勝点が同一のチーム同士で行った試合の勝点』のレギュレーションが適用され、直接対決で1勝1分の名古屋が上回る。加えて言うと、敗戦したとしても2点差以内かつ清水が引き分け以下でグループステージ突破が決まる。
要約すると、徳島は『3点差以上の勝利+他会場で清水が引き分け以下』、名古屋は『引き分け以上』または『敗戦しても2点差以内+他会場で清水が引き分け以下』がグループステージ突破の条件となる。
前回対戦を振り返ると名古屋が2-0で勝利を収めたが、徳島は前半の戦いぶりに「日本でも有数のビッグクラブである名古屋さんに対して素晴らしいプレーを続けてくれた」(ダニエル ポヤトス監督)と指揮官をはじめ、選手たちも手ごたえをつかんでいた。前々節・清水戦でJ1クラブから4-1と大勝を収められた事実もあり、難しい条件ながら可能性がまったくないわけではないのが面白さを加速させる。
とはいえ、圧倒的に優位なのは名古屋。徳島は、どこかで前がかりにならざるを得ない。力関係を考えると、通常どおりの公式戦だとしても名古屋が圧倒する力を当然備えているが、巧みな試合運びを選択したとしても、タイミングを見計らって先制点を決めてしまえば試合展開をほぼ手中に収められる。仮に先手をとられたとしても徳島は引き続き前がかりにならざるを得ないため、変わらず名古屋が優位であることに変わりはない。
カテゴリーの異なる両者だが、ともにリーグ戦真っただ中の連戦対応。フレッシュな選手が多く名を連ねるだろう。徳島は長期離脱していた一美 和成や田向 泰輝、新加入・エウシーニョのベンチ入りも楽しみなポイント。名古屋は5月8日に行われたJエリートリーグ・横浜FM戦で5-0の大勝を収めているが、そこで好アピールできた選手も関わってきそうだ。
[ 文:柏原 敏 ]


