今季開幕以来、神戸が強いスポットライトを浴びている。
明治安田J1では、開幕ゲームの福岡戦を1-0で制し、続く第2節・札幌戦は3-1と快勝。2017年以来となった開幕連勝を遂げると、ホームでG大阪を迎え撃った4日の第3節では、怒とうの4ゴールと無失点で関西のライバルを圧倒している。
昨季途中から指揮を執る吉田 孝行監督の下、目の前の試合に勝つために構築された戦術を選手が着実に体現し、その上で各自の個性を遺憾なく発揮しているのがいまの神戸だ。苦しんだ昨季とは一転、18チームで唯一となる開幕3連勝と好スタートを切った形だが、今節や中2日で控えるJ1第4節・浦和戦へ向けて、酒井 高徳は引き締めた。
「『やることは変わらない』ということを普段の練習から求め合うことが大事。チームというのは11人だけじゃなく、メンバーに入っている選手も、入っていない選手もいる中で、出た選手がいまの調子の良い神戸というのをしっかり体現することがチームの雰囲気をさらに良くする材料になる」 それは山口 蛍も同様だ。
「リーグに出ているメンバーは良いコンディション、モチベーションでいると思うけど、次、ルヴァンカップでどういうメンバーか分からないが、普段出ていない選手にもチャンスが与えられると思うので、そこでほかの選手がアピールしてより競争が激しくなって、お互い良い雰囲気で刺激し合えたらいいのかなと思う」 吉田監督は今季、『競争と共存』というテーマをチームに落とし込んでいる。試合出場に飢えた選手たちの突き上げ、レギュラー陣を脅かすようなパフォーマンスは、そのまま今季を戦う上での推進力ともなるだろう。ジェアン パトリッキや佐々木 大樹、泉 柊椰らすでにリーグ戦に出場してインパクトを残している選手に限らず、まだ出場機会がないプレーヤーも多くいる。新たなエネルギーの発露に期待したい今節となる。
一方、“底上げ”への期待感を強めているのは名古屋も同じこと。J1開幕戦で横浜FCを1-0で破ると、続く第2節・京都戦も1-0で勝利。神戸同様に開幕連勝を飾ったものの、第3節は鳥栖に0-1で敗れた。中3日で控えるリーグ次節・柏戦に向けて、今節・神戸戦は良い流れを持ち込むためのはずみとしたいところだろう。
ここまでのリーグ戦では、ほぼ同じ顔ぶれが先発に並んでいる。フレッシュかつ試合出場への“飢え”を宿した選手も多くいる状況であり、長谷川 健太監督がどのような選手起用を見せるのか注目となる。
[ 文:小野 慶太 ]
