全勝でAグループの首位に立つ横浜FMは、この一戦を勝利した上で札幌と鳥栖の一戦が引き分けに終わった場合、グループ1位でのプライムステージ進出が決定。一方、3連敗で最下位に沈む磐田は、今節で負け、札幌対鳥栖の勝敗が決した場合にグループステージでの敗退が決まる。今節の結果は大きな意味を持つこととなる。
磐田は、今節が3月下旬から始まった公式戦9連戦の8戦目。リーグ前節の熊本戦から中2日という日程を考慮し、これまでと同様に大幅なターンオーバーを施すことが予想される。
ルヴァンカップだけに限らず、リーグ戦でも2試合連続ドローと勝ち切れない試合が続いているが、山本 康裕と藤原 健介をダブルボランチの先発に抜擢した熊本戦を良い例に、ルヴァンカップでの活躍がリーグ戦の選手起用の“幅”となり始めていることはポジティブだ。それはここまでアピールし切れていない選手たちにとっても大きなモチベーションとなっている。
そのアピールに燃えている1人が古川 陽介だ。リーグ開幕当初はサブに入り、リーグ戦でもチャンスを与えられてきたが、明治安田J2第5節の清水との“静岡ダービー”以降はベンチ外が続いている。その現状に悔しさを募らせる古川は、こう決意を語る。
「ここまでルヴァンカップもリーグも含め、何もできていない。自分としてはこのままじゃ終われないという気持ちしかない。同い年が試合に絡み始めて、そういう悔しさをすごく感じているけど、自分が持っているものは自分が一番信じている。そこでもう1回、活躍してはい上がっていきたい」 そのためにもやはり結果を伴わせたい。昨季のJ1王者との前回対戦は、内容ではリーグ戦の選手たちが刺激を受けるほどのパフォーマンスを見せながらも、結果的には後半に許したオウンゴールで0-1の惜敗。今節で借りを返し、リーグ戦へのはずみとなる意義のある一戦としたい。
横浜FMは、2週間前に行われた前節・札幌戦では先制を許しながらも逆転勝利を飾り、3連勝を達成している。磐田としては、メンバーが入れ替わっても劣勢をはね返していける攻撃の破壊力が一番の警戒ポイントとなる。リーグ戦での出場が多いエウベルや水沼 宏太だけでなく、井上 健太やヤン マテウスなど個人で局面を変えられるアタッカー陣に対して、個々のマッチアップで抑えていけるかがポイントになる。
SB小川 大貴は「前回対戦ではやられてしまった。ただ、個人としてはそのときよりも(前節・)鳥栖戦などを経てパフォーマンスも上がってきているので、横浜FMにやれれば良いアピールになる」と前回の反省を生かす心構えだ。
[ 文:森 亮太 ]
