前節、G大阪がFC東京に敗れ、京都がC大阪に勝利したことで、一気に混戦模様を呈してきたEグループ。勝点7で首位のG大阪から最下位のC大阪までの勝点差はわずかに『3』で、全チームにプライムステージ進出の可能性が残っている。
そして、首位のG大阪と2位タイの京都の勝点差はわずかに『1』。G大阪は勝てばプライムステージ進出が決まる可能性があるが、京都としても、勝利を収めた上でFC東京対C大阪の結果次第では首位浮上のチャンスがある一戦だ。
しかし、G大阪も京都もリーグ戦ではトンネルを抜け出せずにいる。G大阪は前節、横浜FMに敗れて実に25年ぶりとなる5連敗となったが、京都も前節で札幌に敗れて4連敗。週末にリーグ戦が控えることを考えれば、この試合ではターンオーバーが採用される可能性が濃厚だ。
ただ、G大阪のダニエル ポヤトス監督にとっては、より難しいメンバー選考を強いられることになりそうだ。横浜FM戦後、敗れた選手たちはゴール裏のサポーターと話す機会を持ち、励ましの言葉を受けている。
「『絶対に見捨てない』と言ってくれて、それが自分たちにとってすごくありがたい言葉でしたし、心強い言葉をたくさんもらいました」。キャプテンの宇佐美 貴史はこう話したが、週末のリーグ次節・新潟戦は累積警告で出場停止が決まっている。それだけに、この一戦ではホームのサポーターの前で、チームを引っ張る役割を託されるはずだ。
また、横浜FM戦で戦線復帰した山本 悠樹や福田 湧矢、FC東京戦に『U-21枠』で出場した中村 仁郎らも出番を待ち望んでいるだけに、心身ともにフレッシュな顔ぶれが起用されるはず。さらに、失点の多さもチームの課題だが、横浜FM戦は三浦 弦太とクォン ギョンウォンがコンディションの問題でメンバー外に。CBの構成にも頭を悩ませることになりそうだ。
「自分自身、本当に悔しい気持ちでいっぱい」と横浜FM戦後にダニエル ポヤトス監督も苦しい胸の内を明かしたが、リーグ戦にはずみをつける上でも勝利が必要となる。
一方、京都は4月15日のJ1第8節でG大阪を2-1で下したものの、その後のリーグ戦では1分5敗。それでも、曺 貴裁監督は「いまの状況は結果だけを見るとよろしくないが、こういう経験をするためにJ1でプレーをしているとも言える」とファイティングポーズを崩そうとはしていない。
パトリックや一美 和成といった“元G大阪勢”は古巣との対戦に燃えているはずだが、週末に控えるリーグ次節・浦和戦を考えて温存される可能性もある。ただ、いかなる顔ぶれが送り出されようと、京都のタフなスタイルは不変だ。
「結果がついてこなくて、全員のキャリアの中でも本当に一番苦しい時期を過ごしている」とG大阪の宇佐美はチーム全員が感じているもどかしさを話したが、だからこそ互いにとって最高の良薬になるのが勝利。リーグ戦で続く負の流れを断ち切るのはどちらのチームになるのだろうか。
[ 文:下薗 昌記 ]
