第1戦をホームで迎える札幌の直近の公式戦は、2日にホームで行われたリーグ前節・G大阪戦。開始直後こそ相手のパスワークに押されたものの、13分にスパチョークの鋭いミドルシュートで先制すると、後半にもスパチョークが決めて追加点。リードを2点に広げたことで勢いづき、終盤にはキム ゴンヒ、浅野 雄也が加点して4-0の大勝を収めた。
札幌にとってはあまりにも大きな1勝だった。なにしろG大阪戦の前まではリーグ戦9試合未勝利という苦しい状況に陥っており、そこからなんとか抜け出したいと思っていた中での、ホームでの4発快勝。およそ2カ月ぶりの公式戦勝利とあって、試合後は指揮官をはじめチームは喜びに沸いた。また、リーグ戦では明治安田J1第4節以来の無失点でもあり、攻守がかみ合っての快心の勝利だった。
一方、まずは北海道で第1戦を戦う横浜FMの直近の公式戦は、2日にアウェイで行われたリーグ前節・柏戦。J1残留争いの渦中にいる柏のアグレッシブさに若干受け身に回ってしまったのか、相手の勢いをなかなか押し返せずにいると、後半の立ち上がりに失点。そこからなんとか巻き返そうとした中、83分にはペナルティーエリア内でハンドの反則を取られて、PKを献上して失点。そのまま押し切られてしまった。
優勝を争う中で、あまりにも痛い敗戦だった。8月に入ってからは暑さの中でも粘り強く攻守を演じて勝点を積み上げていたが、8月最後の試合となったリーグ前々節・横浜FC戦で1-4の大敗。流れを取り戻す意味でも柏戦は重要だったが、そこでも結果が出ず。下位チームとの連戦は確実な勝点上積みが求められていたため、ここでの連敗は痛恨と言うしかない。
さて、そんなチーム同士の対戦だが、冒頭で記したようにグループステージでは同グループで、そこでは1勝1敗と五分の成績。ただし、リーグ戦では札幌が2-0で快勝しており、今季ここまでの対戦成績は札幌の2勝1敗となっている。
試合内容は過去の対戦のようになるだろう。パスワークが武器の横浜FMに対し、マンツーマンディフェンスを採用する札幌がタイトにプレスを仕掛けるという構図だ。ここでの攻防を制したほうが試合を優位に進めることになるはず。前述したリーグ戦での対戦は札幌の横浜FM対策が見事に機能して勝利につながった。今回も、どちらの武器が上回るのかが試合の絶対的なポイントだ。
[ 文:斉藤 宏則 ]

