6日の第1戦は、8分に横浜FMが見事な連係から植中 朝日が先制点を奪うも、札幌が27分に岡村 大八のゴールで追いつく。横浜FMは後半の立ち上がりにショートカウンターから水沼 宏太が勝ち越しゴールを奪うも、その後、井上 健太が不用意なファウルでこの日2枚目の警告を受けて退場に。数的優位に立った札幌は攻勢を強めると、途中出場の小柏 剛が2ゴールを奪い、逆転勝利を収めた。
後半アディショナルタイムに痛恨の逆転ゴールを許した横浜FMだが、第2戦に向けてケヴィン マスカット監督は前を向く。「まだ何も終わってはいない。もっともっとできるエナジー、強度を見せることが大事だ。第2戦も第1戦のような戦いをする」。安易に退場者を出し、相手につけ入るスキを与えたことは反省点だが、「第1戦のような戦いをする」と語ったように、数的不利になるまでの58分間の内容はポジティブなものであり、計1得点に終わったリーグ2連敗と比べても攻撃面で向上が見られた。公式戦3試合連続で複数失点を喫した守備の改善はマストだが、第1戦の収穫を継続することも求められる。
横浜FMの『U-21枠』の対象は、2種登録選手を除くと山根 陸のみで、第1戦に続いての先発が予想される。その山根は第1戦では退場者が出たこともあり、ボランチ、右SBとフル稼働。20歳の若武者が中3日でどれだけリカバーできるのかも、チーム全体のパフォーマンスに影響を与えそうだ。
対する札幌は第1戦で会心の逆転勝利を手にし、最高の形で第2戦を迎えられる。ただ、第1戦終了後にペトロヴィッチ監督は「なぜ4点目を奪いにいかなかったのか。その姿勢は残念だった」と逆転後に選手の判断で守りに入ったことに苦言を呈した。攻撃志向の指揮官が指摘したことがどう影響するのか。そこが1つの焦点となる。
このほかの注目ポイントとしては、第1戦で『U-21枠』として起用された木戸 柊摩が腰を痛めて交代しており、その代役に指揮官が誰を指名するのか。また、札幌が長年抱える課題である蒸し暑く、スタミナが削られる夏場のアウェイ戦をどう乗り切るのか。横浜FMと条件は同じとはいえ、中3日の連戦だけに戦い方、選手起用など、ペトロヴィッチ監督の総合的なマネジメント力が4年ぶりのベスト4進出のカギとなる。
[ 文:大林 洋平 ]
