準々決勝では、川崎Fが甲府を倒して4年ぶり、新潟が町田を倒して9年ぶりのベスト4進出となった。
両者は9月27日に行われた明治安田J1第32節でも対戦しており、12日ぶりの顔合わせとなる。なお、その試合は5-1で川崎Fが快勝。リーグ前半戦でぶつかった際は2-2で引き分けており、今季は川崎Fから見て1勝1分という戦績だ。
川崎Fは第32節を終えたあと、1日にAFCチャンピオンズリーグエリートリーグステージ第2節で光州(韓国)と対戦し、0-1で敗戦。5日のJ1第33節・町田戦は4-1で勝利を収めている。町田戦は13分に先制を許したものの、28分に三浦 颯太、38分に山田 新がゴールを決めて前半のうちに逆転。後半開始早々にPKを獲得して50分にそれをエリソンが沈めると、71分にマルシーニョがチーム4点目を叩き込み、アウェイで快勝した。
この試合では、左サイドのコンビが躍動した。1点目は左サイドハーフのマルシーニョがドリブルで運ぶと、左SBの三浦が内側から追い越し、エリア内まで駆け上がって決めたもの。PK獲得も、三浦の落としからマルシーニョが入れたパスがきっかけ。また4点目も、三浦の折り返しからマルシーニョが決めている。失点を喫しても、すぐに脇坂 泰斗を中心に話し合って修正し、主導権を握って町田の良さを封じ込めた。リーグ戦ここ2試合で採用している[4-4-2]は守備面でも奏功しており、リーグ戦では今季二度目の連勝、直近2試合で9得点と好調だ。
その川崎Fをホームに迎える新潟は、リーグ戦4連敗中。その4試合で15失点と苦戦している。
リーグ前節・鹿島戦は0-4で完敗。ボールを保持して主導権を握るスタイルで戦ってきたが、対戦相手の新潟対策が進み、縦パスが入ったところで起点となる選手をつぶされ、そこからの素早いカウンターでゴールを奪われるパターンが続いている。組織的で攻撃的なポゼッションサッカーを志向する上で、攻守におけるバランスや、切り替えの意識が改善ポイントになる。
新潟としては、自信を取り戻すきっかけにしたい一戦だ。主将の堀米 悠斗は「川崎F戦はリーグ戦で大敗している中で、より明確に、自分たちがチャレンジャーという立ち位置で臨むことができる。向こうは、おそらくこういう状態の新潟とやるのは難しいと思うし、攻めの姿勢を貫けば良いゲームになると思う。いまこそ、自分たちのスタイルと、チャレンジャーだというマインドを持って、立ち向かうべき」と奮い立つ。
中3日ということもあり、フレッシュな選手の起用も考えられる。新潟のサイドアタッカーは、川崎F戦において2年連続で得点を決めている太田 修介がいるほか、ダニーロ ゴメスや松田 詠太郎もリハビリから戻ってきている。圧倒的なスピードを持つ彼らが、攻撃のテンポを変えるアクセントとして、停滞感のあるチームに勢いをもたらすことに期待したい。
タイトルまであと3試合。まずは目の前の試合を制するために、ぶつかり合う。
[ 文:野本 桂子 ]

