ここまでの両チームの勝ち上がりを振り返る。柏は1stラウンド1回戦から勝ち上がってきた。1回戦ではJ3の沼津を1-0で下し、2回戦では同じくJ3の福島を3-2と振り切り、3回戦ではJ2の山口を2-0で一蹴。プレーオフラウンドへコマを進めると、J1の東京Vとのホーム&アウェイ形式をトータルスコア5-1で制した。そして、9月から始まったプライムラウンドでは、準々決勝でJ1の横浜FMを圧倒。ここまで順調に歩んできた。
対する川崎Fは、AFCチャンピオンズリーグエリート2024-25に参戦していたため、シードチームとして準々決勝からの登場となった。そこでは、同じくシードチームであった浦和(FIFAクラブワールドカップ2025に参戦していたため)と対戦。それはまさに激闘となった。アウェイ・埼玉スタジアム2002での第1戦を1-1で終えると、ホームに戻ってきた第2戦もお互いに譲らず、2戦合計180分のスコアは3-3と決着つかず。そのまま突入した延長戦を制して、セミファイナル進出を果たした。
川崎Fと柏の両者は、今季のリーグ戦ですでに二度の対戦を終えている。開幕直後の明治安田J1第2節は1-1で引き分け、9月28日の第32節で再戦。白熱の打ち合いとなり、結果は両チームともに前後半で2点ずつを取り合っての4-4と、壮絶な90分となった。
このスコアが示すように、ともに得点力に特徴があり、攻撃陣にタレントをそろえるチームである。柏のビルドアップに対して川崎Fが積極的な守備からカウンターに出ていく構図が多くの時間で見られそうだが、川崎Fからすれば、自分たちでボールを握って攻撃を仕掛ける時間も増やしていきたいところ。リーグ戦での対戦を踏まえて、川崎Fの長谷部 茂利監督はこうポイントを挙げた。
「(J1第32節の対戦では柏に)何度か長所を出させてしまったと反省しているので、そこをやられないように。自分たちが攻守にわたってやるべきことをやれれば勝てる可能性は高まる。どちらにしても自分たちの色をどれだけ出せるか、そして相手に出させないか。そこが大事になってくる。相手には長所を出されて、自分たちも出したではああいうゲームになってしまうと思うので、自分たちの長所を出し、相手の長所を出させたくない」 川崎Fにとっては、準々決勝と違い、第1戦をホームで迎えるということもポイントとなりそうだ。多くのファン・サポーターが集まる“ホーム・等々力”でしっかりと先手を奪い、“前半の90分”を優位に進めたい。
[ 文:須賀 大輔 ]


