リーグ後半戦に入り、2勝1分と好スタートを切っていた柏。前節は前半の立ち上がりに先制点を奪ったが、後半で立て続けに失点を喫して逆転を許す。終盤の決定機もモノにできずに敗れ、13位に後退した。垣田 裕暉は「まずは失点してしまったあと、2失点目を絶対にしないということをチームでもう1回再確認しないといけないと思った。どこかの場面で1点を決め切ることができれば引き分けられたし、最後の精度は課題だと思う」と語る。
パリ五輪に臨むU-23日本代表選手たちは、前節が終わったあとに代表に合流。細谷 真大と関根 大輝は大会活動終了まで起用不可となり、少なからずチームに影響が出るのは確かだ。
それでも、彼らの代役になり得る選手たちには実力者がそろう。ストライカーには、チームトップの8得点を挙げている木下 康介、今月鹿島から完全移籍加入した垣田らが名を連ねる。前節が柏でのデビュー戦となった垣田は「負けている中で出場し、せめて同点に追いつく仕事はあったが、それができなかったという部分で課題が残る。相手を見てプレーしながら、自分らしさを出していきたいと思った」と振り返った。攻撃陣の働きや連係に注目したい。
関根の代わりに入る右SBにも、片山 瑛一、川口 尚紀とJ1で出場数を積んできた選手が控える。2選手とも複数ポジションをこなす器用さを備えつつ、攻撃で変化をつけられる特長も持つ。川崎Fには強力な左ウイング・マルシーニョがいるだけに、サイドでの守備対応もカギになるだろう。
対する川崎Fは、今季序盤から思うように白星を手にできず、直近6戦は5分1敗と未勝利。降格圏に位置する18位・湘南との勝点差は『3』と、苦境の最中にいる。前節・C大阪戦ではマルシーニョが先制点を挙げたものの、後半に追いつかれて勝点3を逃した。鬼木 達監督は「最後に少し間延びして、行ったり来たりになる展開は起こり得ると思っていた。その中で逆に自分たちがゲームをコントロールしたかったし、そこに行くにはもう1つレベルを上げていかなければいけない」と振り返る。
柏と同様、川崎Fからもパリ五輪に臨むU-23日本代表選手として高井 幸大が選出され、大会活動終了まで出場不可。喜ばしいニュースである一方、DFに負傷者が多いチーム状況を考えると、楽観視してばかりではいられない。16日にはCBのジェジエウの負傷離脱も発表された。
だからこそ、DF陣の発奮に期待がかかる。前節は高井の相棒としてCBを務めた佐々木 旭や、一昨季まで柏に所属した大南 拓磨らが力を発揮し、明治安田J1第13節・札幌戦(3○0)以来となる完封勝利を達成できるか。リーグ中断期間前最後の一戦で、浮上のきっかけをつかみたい。
この対戦カードにおけるリーグ戦での戦績は2017年以降、川崎Fが8勝5分と圧倒している。今節で勝利を挙げるのは柏か、それとも川崎Fか。試合は7月20日、19:00キックオフだ。
[ 文:藤井 匠 ]
