川崎Fはマレーシア・ジョホールバルで行われるAFCチャンピオンズリーグ(ACL)グループステージを戦う前の最後のリーグ戦。「この3連戦で3連勝しよう」とチーム内で確認していたというが、前々節でC大阪に1-4、前節は磐田に1-1と勝つことができなかった。
「結果が出ていない状況なので歯がゆい。その中でも試合は立て続けに来るので、目の前の試合を見据えてやっている」 そう語ったのは副将の脇坂 泰斗だ。攻撃の課題については、「ゴールにつながっていないのがすべて。磐田戦でもシュート22本(※公式記録では16本)で1ゴールなのは問題」と話している。選手たちも警戒を強める柏については、橘田 健人が「攻撃はスピーディーで、どんどん後ろから選手が湧いてくるイメージがある。最初のところでつぶしにいければ」と展望している。離脱者があとを絶たない苦しい状況ではあるものの、この3連戦の最後を勝利で終えたい気持ちは誰しもが持っている。
「連戦最後の柏戦、勝点3を取ってACLに行きたい」(橘田) ポジティブな面でいえば、磐田戦で「最後まであきらめない姿勢を出して、勝点1を拾った」(鬼木 達監督)ことが挙げられる。この引き分けを次につなげるために、「何がなんでも勝つという気持ちの部分を見せたい」と指揮官。ホームスタジアムでの連敗は許されない。相手が好調のチームとはいえ、勝利が欲しい。
柏はこれまで、5勝1分1敗と結果が出ている。特に際立つのが守備面で、3点しか奪われていない。最終ラインに入る高橋 祐治や古賀 太陽の安定感は素晴らしく、攻撃をつかさどるマテウス サヴィオも好調。中村 慶太が右サイドから巧みにゲームをコントロールしながら、勢いのある小屋松 知哉、細谷 真大といった前線にボールを届けている。その攻撃はスピーディーで、川崎Fがボールを持つ展開になろうと虎視眈々とカウンターの機会をうかがうはず。
ネルシーニョ監督のチームらしい、狡猾な戦いで勝利を狙っている。川崎Fの鬼木監督も「柏の場合は組織が強いと思っている。そこが一番で、前線では個が強調されている。攻守にアグレッシブで、クオリティーも上がっている印象はある。強い相手」と述べていた。
ポイントとなるのは、柏の右サイド、川崎Fでいう左サイドになるだろう。川崎Fは左ウイングのマルシーニョの状態が良さそう。鬼木監督も「もともと裏を取るタイミングが良い。スピードがあって、シュートについても練習で個別にコーチと取り組んでいる。自信を持ってプレーできている」と評価する。そこへ左SBの佐々木 旭も良いパスを供給しており、攻撃のポイントとなっている。柏の右サイドでは、中村が巧みなポジション取りで大南 拓磨の攻め上がりを促しつつ、マテウス サヴィオを生かしている印象。どちらのサイドが生きるかは、試合を左右するかもしれない。
この試合は土曜ナイター。等々力陸上競技場で勝どきを上げるのはどちらだ。
[ 文:田中 直希 ]


