第1戦の柏は、前半から中盤の2枚を封じられたことで中央から効果的なパスが通せず。サイドアタックで打開を図るも、逆に右サイドのスペースをエリソンやマルシーニョに突かれ、そこから失点を喫した。
素早い攻撃からチャンスを作り出そうとしたが、逆にカウンターを受けてピンチを招くことに。「前進しているときに急ぎ過ぎたのが少し目立った」と話すGK小島 亨介は、続けて次のように反省点を語る。
「前進できているからオッケーではなく、うまく前進できていたとしてもどこかにスキがないかという疑問もしっかりと持ちながらやっていくことで、攻守のバランスがより良くなっていくと思う。前進がうまくいっているときは、守備においては危ないというかリスクをかけているときもある。そのバランスというのは非常に大事になる」 逆転するためにはとにかく得点が必要となるだけに、序盤から攻撃的に出る可能性も十分に考えられる。その中で焦りによって攻め急ぎ、カウンターを食らっては元も子もない。速攻で攻勢を仕掛けるのか、それとも時間をかけながら遅攻で相手の様子をうかがうのか。相手の出方を見ながら冷静に攻め方を変えていけるかどうかは重要なポイントだ。
一方で2点をリードする川崎Fとしては、しっかりとリードを守り抜きたいところ。第1戦で左SBの三浦 颯太が負傷交代となったことは痛手だが、代役としてピッチに立った田邉 秀斗が上々のパフォーマンスを披露したことは好材料。ディフェンスラインに複数の離脱者が出ている中で、攻撃的なスタイルを追求する柏をどのように封じ込めるかに注目だ。
今季の同カードでは、明治安田J1での対戦が1-1(第2節)と4-4(第32節)、前述した準決勝第1戦が3-1と3試合すべてで双方にゴールが生まれている。川崎Fとしては、先制されると難しい流れになることは百も承知のはず。無失点で試合を進めながら、勝負を決める一刺しを確実に仕留めていきたい。
ただ今回の舞台は、“日立台”だ。第1戦の試合後にアウェイゴール裏へ鼓舞をするアクションを示したリカルド ロドリゲス監督は、サポーターへこのようなメッセージを送っていたという。
「ホームで、そしてサポーターの皆さんの後押しとともに歴史に残るような逆転劇をやろうじゃないか。実際に今季素晴らしい逆転勝利を多くしてきたし、ホームでの浦和戦(J1第27節)では(前半で)2点差をつけられながらも、後半に素晴らしいパフォーマンス、そしてサポーターの後押しとともに大逆転劇(4○2)を果たしたばかり。それゆえに、あなたたちの後押しとともに逆転を信じている。そのためにも力が必要である」 死力を尽くしてファイナルへの切符をつかみ取りにいく。
[ 文:藤井 圭 ]
