今季の明治安田J2が終了し、自動昇格は1位・水戸と2位・長崎に決定。昇格を懸けた最後の1枠を争うのは3位・千葉、4位・徳島、5位・磐田、6位・大宮の4クラブに絞られた。
ここで紹介するのは鳴門・大塚スポーツパーク ポカリスエットスタジアムで開催される徳島と磐田がぶつかる準決勝。プレーオフには年間順位によるアドバンテージがある。環境面では、上位クラブである徳島がホームでの開催となる。結果では、引き分け以上で徳島が勝ち上がりとなり、磐田が勝ち上がる条件は勝利のみだ。
両者の今季における対戦戦績は、徳島から見て1勝1分。特にアウェイで行われた第33節は、今季最多タイとなる4得点を挙げての快勝。ただ、この試合では前半だけで4得点を挙げた一方で、後半の45分間に関しては磐田がほとんどの時間で主導権を握ったことも忘れてはならない。また、今回は一発勝負。過去の戦績など微塵も関係がない。
両者の近況を見ていく。
まずは徳島。渡 大生が3試合連続得点中と好調。プレシーズン中の負傷が影響して長期離脱していたキャプテンの岩尾 憲に代わって今季の徳島をけん引してきた渡 大生は、偶然か必然か、岩尾 憲が復帰した試合から、巡ってきたチャンスをモノにし続けている。その渡 大生に加え、チーム最多得点のルーカス バルセロス、左足からクリエイティブなスルーパスを供給できるトニー アンデルソンの1トップ2シャドーが徳島の大きな武器になっている。
次に磐田。プレーオフ圏外から大逆転を目指して最終盤に駆け上がってきた。特にその内容が驚異的。第35節・長崎戦(1○0)は上位直接対決を制し、第36節・山口戦(2○1)は85分に追いつき、90+6分に金子 大毅のゴールで逆転勝利。第37節・山形戦(2△2)は90+6分にヤン ファンデンベルフが同点ゴールを決めて勝点1をもぎ取り、最終節の第38節・鳥栖戦(2○1)は90分にリカルド グラッサが決勝ゴールを決めるなど、重要な局面で粘り強さを見せて急浮上してきた。
いざ、勝負。決勝にコマを進めるのは徳島か、磐田か。
[ 文:柏原 敏 ]


