Jリーグ百年構想 芝生の学校応援企画
静岡県静岡市 日本平幼稚園
わたしたちの芝生校庭自慢
日本平幼稚園が園庭の芝生化を試みたのは、今から5年前に実施された園地・園舎の増・改築事業の一環として行われた園庭の整備でした。
当時の園庭は、地山を削ったままの剥き出しで、表土は固く細かな岩石を砕いたような小石が浮き上がってきて、子ども達は常に膝小僧に擦り傷が絶えない状態でした。隣接する日本平サッカー競技場の芝生を見たり、実際を得て、漠然と芝生だったら転んでも痛みも少なく、擦り傷も少ないのでは、と緑の芝生の上で楽しむ子どもたちの姿を想像して思わず芝植えを計画してしまいました。
費用も維持管理のノウハウにも無知でしたが、完成した芝生は青々として、転んでも痛くなく、勿論擦り傷も余程のことがない限り平気です。寝転んでも草の香りが気持ちよく、登園してきた子どもたちも着替え終わると園庭に飛び出しては裸足で芝生の感触を楽しむ姿が見られ、外での活動も増えました。
HPにも、元気に遊ぶ子どもの様子を載せてアピールしたり、見学にいらした他園の関係者に自慢したりと、最初の年は張り切って毎週芝刈り機を作動させたり、朝晩の水撒きも欠かさず面倒を見ました。
しかし子どもといえども、毎日芝生の絨毯を踏み締めていると使用頻度の多い場所から剥げたり新芽が伸びずに回復に時間がかかったりと、綻びも目立ち始めました。そこへ、隣接する日本平運動公園のサッカー場の芝生張替えに伴い、周辺施設への芝生の無償提供の話があり、渡りに船と応募し、職員の労作で元の野芝の上に直接敷き詰めました。結果、野芝は後から敷き詰めた冬用の西洋芝に駆逐され、翌年の夏休み中にはその西洋芝も暑さで全滅。
以後毎年2回づつの種まきと、2週間に1回の肥料蒔きと毎日の散水に、音をあげて、思い切って手の掛からない人工芝に変えてしまおうかとも考えました。しかし、草生す芝の心地良さの魅力は捨てがたく、芝生の育ち具合に注意が向けられ、焼けてきたからお水をあげなくてはとか、そろそろ散髪の時期だからと芝刈りをしたり、葉っぱに勢いがないな、栄養不足だからと肥料を撒いたりと、これが結構楽しいのです。
しかも園庭を半分に仕切って、毎日交代で遊ぶ場所を変える工夫をしたりと、子育てに近い配慮も必要なのです。心の底では、暑さ寒さに耐えて踏まれ強い改良品種の芝生の出現を願って、今日もお手伝いしてくれるスクールバスの運転手さんたちと奮闘中です。
校庭芝生化に関するアンケート
| 芝生校庭完成時期 | 2001年4月 |
|---|---|
| 芝草の種類 | 野芝100% |
| 芝生面の広さ(m²) | 校庭:1,138.73m² / 芝生面:1,138.73m² |
| 芝生化にかかった費用 | 芝生化費用 1,533,000円 運営費 1,100,000円(予定) |
| 芝生校庭完成時に おこなったセレモニー |
園舎、増改築の竣工式 |
| 芝生化のメリット/課題 | (メリット) 足の裏が気持ちよいと園児達は裸足で飛び回り活動を楽しむ (課題) 日常の維持管理に財政的な負担と神経をつかう |







































