Jリーグ百年構想 芝生の学校応援企画
神奈川県横浜市立 根岸中学校
わたしたちの芝生校庭自慢
平成15年の初めに、横浜市により校庭の芝生化の募集が市内公立小中学校にありました。市内公立小中学校約500校のうち、応募した学校は9校。このうち2校が、選ばれることになったのですが、従前からの根岸中学校と地域との協力関係及び、根岸中学校の芝生に対する考えが高く評価され、校庭の芝生化が実現することになりました。早速、「芝生君」プロジェクトをつくり、校庭の利用の活性化を図るともに、それぞれの組織が責任を持ちながら「真の協働」で行うことをめざして活動しています。
(1)根岸中学校の学習環境- 【大きなくすの木のある根岸小学校で開校】
昭和22年5月5日、根岸中学校は誕生。開校時の根岸中学校の生徒は、今の根岸小学校で、磯子小の分校の低学年の小学生と一緒に勉強していました。
- 【校舎が新築移転】
昭和26年、国有地の入り江の海岸が埋め立てられ、いよいよ待望の木造校舎(現在より駅よりの場所に)ができました。海に向かって建つ二階建て二棟の校舎は明るくまぶしかった。運動場の東は鉄条網で仕切られ進駐軍がいた。三渓園が美しかった。絵になる風景。二階の教室の窓から、遠く横浜港へ向かう外国船が見えた。校庭のすぐ近くには、海の水が、サーサーと優しく押し寄せてずっと向こうまで、海が広がっていた。(創立50周年記念誌より)
- 【現在の場所に鉄筋校舎】
昭和38年、接収解除になった旧日航東端に鉄筋四階建ての校舎が新築。
- 【埋め立ては進んでいく】
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根岸湾は、ペリー艦隊が『ミシシッピーベイ』と名付けるほど、風光明媚な湾だった。その根岸の海を埋め立てたので、地域住民は海で泳ぐことができなくなってしまった。そこで、横浜市は、代替えとして磯子マンモスプールを作りました.
- 【平成4年に改築され、現在の校舎が完成】
根岸中学校は、線路沿いに位置し、教室の窓から見える景色が、JRの防音壁、高速道路と工場の煙突だけしか見えません。駅近くにあるため、行き来する人々により生じるごみが路上をよごしたり、路上駐車の車が歩道に乗り上げているため、雨の日など傘をすぼめてやっと歩道を歩くことができるという状態です。生徒たちは、毎日の登下校をそういう環境のもと過ごしていました。
- 【校庭に芝生が…】
- 平成15年夏、校庭の芝生化が実現しました。

- 生徒たちへの教育的効果
青々とした校庭を学校を含めた町中で手入れし、利用を活性化し、そして、利用した人たちは、環境の整備を心がけ、例えば、ゴミの処理、草の一本でも抜くなど心がけ、まち全体の環境への意識の高揚につながればさらによいことです。
- 情緒の面での効果
手入れが行き届けば行き届くほど、芝が生き生きしてくることを日々実感することは、情緒の面でも必要なことです。
- 真の協働
校庭の芝生化に伴い、芝生の手入れを生徒、教職員、学校開放利用団体、地域の方々が、それぞれの組織が責任を持ちながら、真の協働で行うことにより、自分達のために様々な人々が関わり支えてくれているのだという実感を生徒達が持つことができます。
- まちの環境づくり
隣接している「新日本石油」は 《GREEN FACTORY人と石油と緑の美しい関係》を、そして「東京電力」は《環境と電気》をそれぞれスローガンにしています。『根岸づくり懇話会』 にも、両社に入っていただいているので、助言や協力を得ながら、ともに、まちの環境づくりに役に立っていくという、地域社会への貢献も考えられます。
(3)「芝生君」プロジェクト誕生
早速、保護者や地域、地元企業が関わる「『芝生君』プロジェクト」をつくり、校庭の利用の活性化をするとともに、それぞれの組織が責任を持ちながら、「真の協働」で行うことをめざして活動しはじめました。


校庭が芝生化されて、今年で5年目になりました。青々としたみどりの絨毯が癒しになったり、四季を感じることができたりというメリットの部分と、手入れの労力や養生等のデメリットの部分をいつもかかえています。
平成15年秋には、植えたばかりの芝生だったにもかかわらず使いすぎてしまい、芝生のダメージがひどく、危機的な状態に陥ってしまいました。急遽、平成16年冬から春にかけて養生期間に入らざるを得なくなりました。この間、特に、野球部や学校開放利用団体には大変迷惑をかけしました。この時のダメージは相当厳しいものでした。夏までには、芝が生えてくるのかが心配でした。特によく使う部分 (中央部の部分)がすり減ったままでした。二年目の平成16年秋から17年春にかけては、コミュニティの館長さんが、早めに、学校開放利体に養生期間に入ってもらえるようにしたこともあり、一年前ほどの状態にはなりませんでした。
手入れですが、「芝生君プロジェクト」としての活動が見事なほどでした。例えば、福祉委員会、緑化委員会が、全校生徒に呼びかけをすると、全校生徒の半数以上が参加してくれます。しかも自主的に。さわやかな空気の中での草むしりです。これ以外にも、生徒たちは教師たちと一緒に、真夏の暑い中、真冬の寒い中、一生懸命手入れに関わってくれました。
芝生に関しては、肥料や目砂まき、病虫害のチェッパイオニアスクールよこはま(PSY)」の事業の参加に伴い、芝生サポーターを採用することができ、芝生の技術面のアドバイスを受けています。
平成18,19年度には、摩耗してしまったところを一部張り替えの工事をしたこともあり、5回目の夏、見違えるほどのよい状態になっています。
「芝生化された校庭」が地域と学校を結ぶ接着効果にもなっていきました。近くの保育園児が毎日裸足になって運動会の練習をしたり、地域のクラブチームのサッカーの試合開場になったりする機会もできました。
さらに、生徒会の社会福祉委員会の呼びかけで行う「芝生の雑草取り」のボランティア活動が、保育園、病院、障害者施設等への音楽活動や読み聞かせなどの新らたなボランティアの活動を生みました。
また、雨上がりの日に、芝の間にあるえさを啄みに来ているたくさんの椋鳥の姿や、かるがもの親子の姿などは、今までにはなかったことです。怪我を気にすることなく思いっきり体を動かすことができたり、盛夏の校庭の土表面の温度も下がり、体感的な効果や環境への貢献もあります。手入れはとても大変ですが、手入れが行き届けば行き届くほど、芝生が生き生きしてくることを日々実感することは、情緒の面でも影響を受けていることでしょう。
校庭芝生化に関するアンケート
| 芝生校庭完成時期 | 平成15年9月 |
|---|---|
| 芝草の種類 | 改良ノシバ(みやこ) |
| 芝生面の広さ(m²) | 校庭:6,690m² / 芝生面:4,800m² |
| 芝生化のきっかけ | 平成15年冬、校庭の芝生化の募集が横浜市により、市内公立中学校にありました。横浜市内公立小中学校約500校のうち、応募した学校は9校でした。このうち2校が、選ばれることになるのですが、従前からの根岸中学校と地域との協力関係及び、根岸中学校の芝生に対する考えが高く評価され、校庭の芝生化が実現することになりました。 |
| 施工方法 | 張芝 |
| 芝生の手入れ方法 | 「芝生君」プロジェクトをつくり、校庭の利用の活性化を図るともに、芝生ボランティアの登録も行い、それぞれの組織が責任を持ちながら「真の協働」で行うことをめざして活動しています。 |
| 芝生化してよかったこと |
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| 芝生化の課題 |
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| 芝生化、芝生維持の課題を どのように克服しているか? |
芝生に関しては、肥料や目砂まき、病虫害のチェック、芝刈り機等の道具の手入れには、専門知識のある管理者を必要とします。平成17年度より4年間「パイオニアスクールよこはま(PSY)」の事業の参加に伴い、芝生サポーターを採用することができ、芝生の技術面のアドバイスを受けています。 地域との真の協働の実現と刈り取った芝生の処理の問題については、区役所と連携を持ちながら、進めていきたいと考えています。 |
平成19年夏、今年度の校庭
地元の小学生のクラブチームの試合の場として


授業の始まる前に生徒たちが集まってきました







































