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インタビュー

FIFAワールドカップブラジル大会に出場した日本代表に2人の高校生Jリーグ選手が帯同した。6年後の東京オリンピックを見据え、出場資格のある将来有望な選手であることが選考理由だった。
名古屋グランパスの杉森考起と大分トリニータの坂井大将。
彼らはその期間何を感じたのか。両選手に話を聞いた。

――1ヶ月間代表チームに帯同した感想をお願いします。

杉森帯同期間中はとても刺激になりました。試合はもちろんですが、会場の雰囲気やチームの練習など参考になることばかりでした。

坂井代表の選手と練習や紅白戦をする中で自分のプレーの視野が広がりました。紅白戦でボランチでプレーした時などは、パスの出しどころが多くてやりやすかったです。判断の早さやポジショニングの重要性を感じました。

――世界と戦う上でチームとして大切だと感じた点や個人の技術やサッカーに対する取り組みで感じたことはありますか?

杉森チームという集団の中でのそれぞれの選手の役割は大事だと思いました。個人として感じたことは、代表の選手たちはパスやコントロールなどの基本的な技術レベルがとても高いということです。

坂井チームの雰囲気づくりとかは大事だと思いました。U-17代表では僕は早生まれなので、チームに対して積極的に声をかけたりしなければいけないと思いました。それと、代表の選手たちはひとつひとつの練習などに取り組む姿勢や戦う姿勢に違いを感じました。自分もそういったところは意識してやっていたつもりですが、試合前のモチベーションの高め方などもっとやらなければいけないと感じました。

――今回の代表にはおふたりのユースの先輩たちが入っていましたが、それぞれ何か話はしましたか?

杉森吉田麻也選手(サウサンプトン)にはとてもよくしていただきました。ユースの時の話や、プライベートな話、名古屋の選手の話など僕がリラックスしてできるようによく声をかけてもらいました。

坂井西川周作選手(浦和レッズ)や清武弘嗣選手(ハノーファー96)、それと大分にいた森重真人選手(FC東京)たちに良くしてもらいました。特に清武選手には僕が大分に12歳で加入した時、同じ寮でお世話になっていたんです。そのあと移籍されたので、久しぶりの再会が代表チームになるとは思っていませんでした。

――ユースの話が出たのでお聞きします。おふたりとも2012年大会に出場されていますがJユースカップの記憶はありますか?

杉森15歳の時に出場しました。途中出場で少しだけ出場したと思います。トヨタスポーツセンターでの町田戦はある程度自分のプレーができたと思います。3学年上の人たちとの試合だったので体の大きさの違いレベルの高さを感じましたが、来年はこのレベルで中心としてやらなければいけないんだと思った記憶はあります。

坂井僕は高1の時に出場させてもらいました。ハットトリックした試合(岡山戦)は特に覚えています。4-0以上で勝たないと予選突破できない状況だったので気合が入っていました。そのチームには僕と同学年の選手が6人くらいいたんです。それもユースならではだったなと思います。

――クラブチームの良い点を教えてくだい。

杉森ユースは常に上の世代とやれる機会を与えられたりするので、それが自分の成長につながると思っています。Jユースカップもそうでしたが3歳年上の人と同じ大会に出られるのはユースの特徴だし、部活ではできないことかなと思います。だからトレーニングパートナーで代表の練習や紅白戦に出たときも普通にプレーできました。

坂井僕も上の世代にチャレンジできるのはユースの良い点だと思いますし、自分の成長になると思っています。ユースを選んだ理由もプロへの近道だと思ったからです。それと上の世代とやるときは必ずしも自分の得意のポジションが空いているわけではないので、いろんなポジションで試されたりします。それでプレーの幅が広がったりするんです。

――おふたりとも東京オリンピック世代です。東京オリンピックは意識していますか? また、今後の目標を聞かせてください。

杉森東京オリンピックは僕たちの世代がやらなければいけないと意識はしていますし、出場したいと思っています。今回トレーニングパートナーとして経験させてもらったからには今後に活かさなければいけないと思いますし、その期待を背負えるように頑張っていく覚悟はできています。でもまずは名古屋で試合に出てチームの力になれるようになりたいです。その先に東京オリンピックや代表があると思っています。

坂井大分は今J1昇格を目指しています。まずは大分での練習をしっかりして、リーグ戦に出場してチームに貢献したいです。それから先日呼ばれたU-19代表にも挑戦したいです。東京オリンピックはまだまだ先だなと感じていますが意識はしています。トレーニングパートナーに選ばれた理由も東京オリンピック世代という理由からだと思っているので。だからこそ目の前の課題をクリアしながら大分の中心選手となり、東京オリンピックを目指したいです。

杉森考起 名古屋/FW
すぎもり こうき/1997年4月5日、愛知県生まれ。アクア春日井JFCから名古屋U12、同U15、同U18を経て、今季クラブ史上最年少の16歳でプロ契約。ヤマザキナビスコカップのヴァンフォーレ甲府戦で公式戦デビュー。またU-16からU-18まで各年代別代表に選出されている。J ユースカップは2012年大会に2試合出場した。171cm58kg

坂井大将 大分/MF
さかい だいすけ/1997年1月18日、長崎県生まれ。JFCレインボー長崎から大分U-15、同18を経て今季から2種登録された。天皇杯2回戦のヴェルスパ大分戦にて公式戦デビューを果たすと、公式戦初得点も記録した。U-16からU-19まで各年代別代表に選出。Jユースカップは2012年大会に出場し4試合3得点を記録した。165cm、59kg

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