10月14日(土)J1 第27節 名古屋 vs 清水(14:00KICK OFF/瑞穂陸)
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「一歩前進したと思ったら、一歩後退する」。前節・F東京戦後にフェルフォーセン監督は、落胆の言葉を口にした。しかしそれも無理はない。その前週、大宮に4−1と快勝し、終盤への集大成へ向けた第一歩として『セフ(フェルフォーセン)イズム』が浸透してきたことを感じさせた名古屋。F東京戦前には「終盤に向け、もう、細かな修正は必要ない。特に守備は完璧だ。後は自分たちのサッカーを全力で表現していくだけだ」と自信を見せていたフェルフォーセン監督。しかし、3週間ぶりのホームでの戦いは、その言葉とはほど遠い内容で、大宮戦とはまったく違うチームのようなものだったからだ。
そして今週、フェルフォーセン監督は、この結果に厳しい練習で喝を入れる。翌日、オフの予定だった試合出場組にも急遽練習への合流が命じられ、連日の走り込み。この措置に、監督の怒りがいかに大きいかが伺えた。と、同時に、今までにない監督の動向に、その趣旨を計りきれない選手たちが困惑するという状況も見られた。しかし、こんなところで迷っている場合ではない。守備は安定し、攻撃にもまだ改善の余地はあるとしても、効果的なシーンを多く演出できるようになり、徐々に様々な進化が見え始めている。それは選手たちも感じているはずだ。「メンタルが問題だ」とフェルフォーセン監督は言っているが、おそらく、その通りだろう。「選手一人ひとりが、自分たちのタスク(仕事)を遂行するだけ」という監督の言葉には、選手たちへの信頼が含まれている。それを選手たちが感じ、迷いを払拭し、気持ちを切り替えて清水戦に望めるかが、『東海ダービー』を制するカギになる。
チームの状況に不安を隠せない名古屋だが、サッカーは確実に進化を遂げている。守備は言うまでもなく、攻撃も、ヨンセンと息がピッタリ、絶好調の杉本を筆頭に急成長しているではないか。堅守からスピーディーにボールをつないでゴールを目指す、名古屋のサッカーができれば、終盤での上昇は難しくないはずだ。一番の注目は、3戦連続ゴールの期待がかかっている杉本。そして、ボランチでチームをコントロールし続けている藤田。J通算100ゴールまであと3ゴールという記録に迫っている藤田が「清水に対しては点を取っているイメージがある。良いイメージを形にしたい」と、不安を払拭する頼もしいコメント。勝つための良い材料は間違いなくある。とにもかくにも、名古屋にとっては、メンタルでも成長していることが試される、試練の一戦といえるだろう。
対して現在4位の清水は好調をキープ。前節・C大阪戦でも、ペースがつかみきれない苦しい展開の中でも1ゴールを挙げ、結果はドローだったものの、強いチームが持っている「調子が悪いときにでも、負けない戦い方」ができることを見せている。まだまだトップ3に食い込める勝ち点差、終盤に向け、その勢いを加速させてくるはずだ。特に、ここ5試合ゴールのないチーム1の得点力を誇るチョ ジェジンが、そろそろ爆発してきそうな予感。飛び級でオシム・ジャパン入りしている若手の青山とベテランの高木和のCBコンビを中心とした4バックは、安定感だけでなく攻撃への意識も高い。また、ボランチの枝村がチーム3位の得点力を持っていることからも、コンパクトな守備から中盤を支配しながら、押し上げて攻撃的な試合運びをしてくることが分かる。昨シーズン、名古屋同様、降格圏内からの脱出に苦しんだ清水が、今シーズン上位にいる『違い』は何かを、瑞穂で名古屋イレブンに見せつけに来るのは間違いない。
以上
2006.10.13 Reported by 茂木美佐子




































