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【J1:第9節 磐田 vs 神戸】レポート:沈黙の神戸をホームで圧倒した磐田。しかし、最後の詰めの部分では大きな課題を残す。(09.05.03)

5月2日(土) 2009 J1リーグ戦 第9節
磐田 1 - 0 神戸 (13:03/ヤマハ/12,132人)
得点者:39' 前田遼一(磐田)
スカパー!再放送 Ch183 5/3(日)11:00〜(解説:名波浩、実況:岡村久則、リポーター:荒木麻里子)
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 ヤマハスタジアムでの磐田の今季初勝利は、確かに完勝であったことは間違い。ただ、シュート数が磐田23本、神戸3本という中で、1-0というスコアには多少の違和感が残った。

 快晴の午後1時、気温23.6度というコンディションは、中2日で試合に臨んだ選手たちには厳しい条件ではあったが、それにしても神戸の選手たちは、立ち上がりから何かがおかしかった。ボールを持った選手に対するプレッシャーが甘く、攻撃でもミスが多く、相手にボールを保持されてズルズルと引いてしまい、中盤でさらに大きなスペースを与えてしまう。3分に左アウトサイドの田中英雄が、攻め上がった駒野友一にあっさりとドリブルで抜かれたシーンなどは、後から思えばこの試合の神戸を象徴するような場面だった。
 逆に磐田のほうは、今季初めて左MFとして先発したジウシーニョも立ち上がりからよく機能し、余裕を持ってボールを持てる中で、確実にパスをつないで自分たちのリズムを作っていく。8分には左の山本康裕から逆サイドに素晴らしいパスが通って西紀寛が裏に飛び出し、GKと1対1の好機を迎える。シュートはGK榎本達也に阻まれたが、早い時間帯からビッグチャンスを作り、がっちりと流れをつかんだ。
 その後は、磐田が完全にゲームを支配し、左右から攻めて多くのチャンスを作るが、フィニッシュの精度はもうひとつ。19分にはイ・グノのシュートがバーに当たり、23分の駒野のFKもゴールの角に当たるなど、惜しい場面は多かったが、なかなかゴールを割ることができなかった。
 逆に神戸のほうは、ほとんどチャンスを作ることができず、前半はシュート1本、CK1回。それでも、磐田の詰めの甘さに助けられて、0-0のまま折り返せば、勝機は徐々に出てきたかもしれない。前半の最後は、スタジアムにそうしたイヤな空気が漂い始めたが、39分にようやくエースが大きな一仕事。カウンターから西が早いタイミングで前線にボールを送ると、裏へ走り込んだ前田遼一に通り、前田はワンタッチでボールを浮かせてから右足でループシュート。これがGK榎本の頭上を抜き、それまでのモヤモヤ感がウソのようにすんなりと先制点が決まった。
 その後も磐田は、44分の西のシュートなどビッグチャンスを作ったが決めきれず、前半は1-0で終了。神戸にとっては、「今までの試合の中で一番悪かった」(カイオ・ジュニオール監督)という45分間だった。

 ハーフタイムでは神戸が一気に2人を交代。前線にマルセウ(←茂木弘人)、トップ下に馬場賢治(←ボッティ)を投入して、流れを変えにいこうとした。たしかに、マルセウへ長いボールを当てて、そのセカンドボールを馬場や他の選手が拾ってゴールに迫るという場面は何度かあったものの、全体としての攻撃の迫力は一向に上がってこない。守備でのプレッシャーは前半に比べれば多少厳しくなったものの、攻撃のリズムが出てこないままでは、流れを変えることはできなかった。
 だが、磐田のほうも良いところまで攻め込みながら、肝心のところでのミスが目立ち、シュートの当たりも今ひとつで、追加点がなかなか決まらない。だが、そんな中で磐田にとって明るい材料がひとつ。右膝の前十字靱帯損傷で昨年9月から長期離脱していた上田康太が、29分についに公式戦への復帰を果たしたのだ。その上田は、神戸の選手に疲れが目立ってきたこともあって、初めから落ち着いたボールタッチを見せ、パス回しにもよく絡んで久しぶりの実戦とは思えないほどスムーズに攻撃を組み立てた。
 終盤は、神戸がリスクを冒して攻めてくる中で、磐田がカウンターから多くのチャンスを作った。だが、34分にはビッグチャンスを迎えた上田が、横にいた前田にパスしてDFにカットされ、36分には逆に前田がシュートを打たずに上田にパスしてチャンスを逃す。37分にも前田がGKと1対1のチャンスを迎えたが決めきれない。44分にも上田と前田が続けざまに決定機を迎えるが、どちらもGK榎本のスーパーセーブに阻まれてしまう。
 神戸の攻撃には最後まで迫力が出てこなかったが、ワンチャンスやセットプレーで同点に追いつかれることもある。そうしたリスクを考えると、磐田の詰めの甘さは大きな問題だった。

 もちろん神戸にとっても、失点が1点だけとはいえ、内容的には強い危機感を覚えざるをえないゲーム。そのため試合後には選手全員で緊急ミーティングを行ない、選手たちがミックスゾーンに表われた頃には、試合終了から1時間以上が経過していた。
 磐田のほうも、ホームスタジアムでやっと勝ったという安堵感はあったものの、キャプテンの茶野隆行やGK川口能活らベテランは、2点目、3点目が取れなかったことに対して厳しい表情を露わにした。次は中2日でアウェーでの新潟戦。この勝利で気が緩むことなく、同じクオリティのサッカーができるかどうかという部分は、今後の磐田にとって大きな試金石となるだろう。

以上
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