トップチームがアウェイで岡山と対戦する21日、熊本のもう1つのチームが旅立った。行き先はスペイン。春休みを利用しての遠征には、ユース&ジュニアユースの新高校1年生と新中学3年生の28名が参加。10日間の日程でビジャレアルを訪れてトレーニングを行ない、リーガ・エスパニョーラを観戦する予定なども組まれている。
午前7時過ぎから行なわれた出発式では、アスリートクラブ熊本の岡英生社長が「ご両親やクラブ、県民の期待に応えられるよう、事故がないようにしっかりと勉強して来て下さい」と挨拶。選手たちを代表して、新高校1年生の中山晃一君が「外国の文化に触れる事は大きな経験になる。頑張って来ます」と話した。
この遠征の狙いは、単にサッカーの技術を習得するだけにとどまらない。選手たちを引率する永尾健次アカデミー・ダイレクターは、出発を前に次のように話してくれた。
「違う文化に触れるという事もありますし、14、15歳という同じ世代の子たちが、どれほど生きる力を持っているのか肌で感じて欲しいと思っています。プロサッカー選手になりたいという夢にしたって、向こうの子たちは彼らの思いよりも何倍も強い。ひょっとしたら、今回の遠征で『自分の思いは甘かった』と気づく子もいるかもしれません。それでも、世界に触れることで得る経験は、例えサッカーから離れたとしても生かされると思っています」
ビジャレアルの下部組織の子どもたちとも一緒にトレーニングするだけでなく、メンバーをシャッフルしてのゲームや、サッカー以外での交流も予定しているらしく、そうしたなかで自分を表現することも求められることになる。
例え10日間でも、多感な時期にこうした機会に恵まれることは、その後のサッカー人生においてだけでなく、様々な面で大きな財産になるはず。貴重な経験を通じて、彼らがどれほど逞しくなるのか、帰国後の成長ぶりが楽しみだ。
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2010.03.22 Reported by 井芹貴志


































