5月16日の練習試合取材の際は気づかなかったのですが、5月18日にユナイテッドパークに行くと、クラブハウスの玄関の近くに花が4個置かれていました。張り紙を見ると、千葉黎明高等学校からいただいたお花をサポーターにおすそわけしていたようです。
千葉黎明高校は千葉を応援する思いをこめて、千葉がフットパーク姉崎で練習していた時から、生徒のみなさんが育てた季節の花を千葉にプレゼントしてくれています。さらにプレゼントするだけではなく、プランターに植えられた花の様子を時々見に来て、その時点で必要な手入れをしていかれます。今回は千葉のユニホームのような黄色の花でしたが、サポーターにもおすそわけの形でプレゼントされ、張り紙の余白には花をいただいたサポーターからのお礼の言葉が書き込まれていました。
普段、千葉黎明高校とは接点がないと思われる千葉サポーターが、千葉というクラブを通じて千葉黎明高校の生徒が育てた花を持ち帰り、大事に育てる。花を持ち帰ったサポーターは花を見るたび、それを育てた千葉黎明高校の生徒のことを考えるかもしれないし、千葉黎明高校の生徒は自分が育てた花を持ち帰った千葉サポーターのことを考えるかもしれません。それは、サッカーというスポーツ、そして千葉というサッカークラブがもたらした結びつきなのではないかと思います。
筆者にも、過去によくサッカー観戦をしていたから、そしてサッカーを取材する記者になったからこそ出会い、長年、結びつきを保っている人たちがいます。中には直接顔を会わせたことがない人もいますが、その結びつきにサッカーの素晴らしさやサッカーがもたらす幸せを感じています。今回、黄色の花をきっかけに、千葉黎明高校の生徒と千葉サポーターがそんな幸せを感じることがもしもあったら、とても嬉しいなと思いました。
余談:5月18日の練習取材を終えて帰宅する途中、JR東京駅の構内で筆者よりもかなり前にクラブハウスから帰ったアレックス選手にバッタリ会いました。筆者が先に気づいたので「アレックスさん!」と声をかけ、「お疲れさまです」と言うと、アレックス選手は日本語で「お疲れ〜。あー、ビックリした!」と言っていました。これも千葉がもたらした出会いの一つでしょうか?(笑)
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2010.05.21 Reported by 赤沼圭子