9月5日(日)第90回天皇杯2回戦 水戸 vs 佐川滋(16:00KICK OFF/笠松)
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水戸にとっては忌々しい記憶をぬぐい去るための一戦だ。06年には静岡FCに、そして昨年は福岡大学に敗戦。天皇杯初戦でJリーグ以下のカテゴリーのチームに連敗をしているのだ。プロクラブとして、許されない結果である。そうした負の歴史に終止符を打つために今回は絶対に勝たなければならないのだ。
ただ、過去の2戦とは状況が異なる。06年はリーグ戦5連敗中、昨年はリーグ戦6連敗中という最悪なチーム状態の中で挑んだ試合で番狂わせを演じさせてしまった。だが、今回は違う。8月21日に行われた第23節福岡戦で0対5の大敗を喫したが、その時が“底”であった。そこからシステムを変え、そして戦術においてもやることを割り切るようになり、チームは息を吹き返すようになった。第24節鳥栖戦では0対0の引き分けに持ち込み、そして9月1日に行われた第19節大分戦では粘り強い戦いを見せて見事に2対1で勝利。8試合ぶりの勝利をもぎ取ったのだ。一時期の不振から脱していることは間違いない。
今のチームを支えているのは今まで出場機会に恵まれず、くすぶり続けてきた選手たちの熱き血潮だ。島田祐輝、小池純輝、加藤広樹らが気持ちを前面に出したプレーを見せて、チーム内の士気を上げている。特に島田と小池は、システムが3トップに変わったことで躍動。ウイングというポジションができることになったことによって2人のスピードあふれる突破が生きるようになっている。「ここでしっかり結果を出せば、これからもこのシステムでやれる」と小池が意気込むように、今の流れを逃さないように必死の形相でプレーする2人の姿が今の水戸の象徴なのである。当初水戸が掲げていたサッカーとは異なる形となったが、今現在最も適した形が見つかったのだから、それを貫くべき。相手が下のカテゴリーのチームでも関係ない。徹底してスピーディーなサイド攻撃を仕掛け、そして守備では粘り強さを見せればいい。今の“水戸らしさ”を出せば、必ず結果はついてくることだろう。
しかし、SAGAWA SHIAGAは強敵だ。筆者は開幕戦の町田ゼルビア戦を取材に行ったのだが、当時はまだエースストライカーの御給匠が怪我で離脱しており、試行錯誤の段階にあった。それでも昨季JFL王者に輝いただけのプレーは見せていた。中盤の山根伸泉を中心に中盤でスピーディーにボール回しをしながら、相手のDFを揺さぶり、機を見計らってDFの裏を突くサッカーでJ準加盟の町田を押し込んでいた。その後、御給が復帰すると、チームに爆発力が加わり、一気に上昇気流に乗ることに。開幕から13試合負けなしという好スタートを切り、そして現在も好調をキープしながら23試合でわずか2敗という好成績でリーグ2位につけている。J2の15位水戸とそれほど実力差はないと見てもいい。
カテゴリーの差はあれども、実力は伯仲。互角の展開となるだろう。だからこそ、勝負を分けるポイントとなるのは先制点。お互いに決めるところを決めたチームが勝利に近づく。水戸はサイドアタックをゴールにつなげることができるか。SAGAWA SHIGAは御給の爆発なるか。ゴール前の攻防を制したチームが3回戦への切符を手にすることとなる。
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2010.09.04 Reported by 佐藤拓也




































