2011年以来となる「川中島ダービー」。前回は新潟の2敗だった。当時とチームの陣容は変わっているとはいえ、新潟にとっては、悪いイメージを残したくないカードだ。
勢いを付ける存在に成り得るのが、右サイドバックで3試合連続スタメンがルーキーの濃厚な川口尚紀だ。前節清水戦では初アシストを記録し、2-1の勝利に貢献した。今節はホームでの自身初勝利が目標だ。
「たまたまうまくいっているだけ。自信はないですよ」。川口は謙虚に言う。第8節鹿島戦でデビューし、目標だったフル出場を果たした。前節清水戦では正確なクロスで川又堅碁のJ1初得点をアシスト、自身にとっても、プロ入り初アシストを記録。2番目のテーマだった勝利への貢献を果たした。デビュー3戦目の今節。「ゴールを決めたい」と狙いは明確だ。
謙虚な心構えの奥底には、手応えをしまいこんである。「意識していることは、プレーでできている」。持ち味は前にボールを運ぶこと。オーバーラップ、縦パスを入れて、サイドハーフと連係する。攻撃的プレーを気後れせず繰り返す。それだけに、得点に絡みたいという意欲は強い。
新潟ユース時代は攻撃的ポジションも経験している。シュートは常に考えている。ここ2試合、チームは2得点を挙げた。得点機会をものにする流れはできてきた。「鹿島戦では、内に切れ込んでシュートを打てる場面を作れた。今度はそこでシュートを狙いたい」。得点を課題に挙げる裏付けはある。
何よりもほしいのはホームでの勝利。「ホームで勝ちたい。まだ自分が出た試合では経験がないですから」。試合を重ねながら成長するルーキーが、今季初の連勝の土台を作る。
甲府はリーグ戦でここ6試合負けなし。内訳は3勝3引き分けで、2勝は1点差。接戦を重ねて勝点を積み上げてきた。前節はPK2発で磐田に2-1で競り勝つなど、しぶとさを発揮している。
全員がハードワークする流れの中、FW ウーゴが5得点と、ここまでのチーム総得点の半分を挙げている。ウーゴの周囲のFW平本一樹、羽生直剛らが流動的に動いてチャンスメーク。新潟の守備のマンマークをはがして、スペースを突いてくる。
前線からの守備、奪ってからのカウンターと新潟と似た特徴を持つ。出足の早さで引かずに、自分たちのペースに持ち込む。
新潟は前節の勝利を生かし、今後につなげるためにも連勝したい。甲府も勢いを本物にするために、不敗を途切れさせるわけにはいかない。5月の連戦の中で行われるダービーは、両チームにとって重要な意味を持つ一戦になる。
以上
2013.05.05 Reported by 斎藤慎一郎(ニューズ・ライン)






































