激動の1週間だった。22日、チームメイトの逮捕という悲しい事件に見舞われた群馬はオフ明けの23日の練習前に非公開の全体ミーティングを行った。植木繁晴代表らクラブ幹部が選手たちに事件を報告。プロ選手としての自覚を強く求めたという。
ミーティングも終わりに近づいたころ、固く閉ざされたドアの向こうから秋葉忠宏監督の言葉が記者エリアまで響いてきた。「強いメンテリティーでゲームに臨み、必死になって戦う姿をサポーターへ見せよう」。その言葉を受けた選手たちはピッチへ飛び出しトレーニングに集中した。岡山をホーム正田スタへ迎える今節、群馬がやるべきことはただ一つ。スタジアムへ駆けつけるサポーターへ勝利を届けることだ。
ここからは勝点1が大きな意味を持つ。20位・群馬は前節、京都に痛恨の逆転負けを喫した。その一方で残留争いのライバルである22位・鳥取はドロー、21位・岐阜も水曜日開催の横浜FC戦で勝点1を拾った。この1点で群馬との勝点差は、岐阜が2、鳥取が5へと縮まることになった。2チームに対して得失点差でアドバンテージを持つ群馬だが、この結果によって岐阜とは1試合差以内、鳥取とは2試合差以内となってしまった。残り5試合、群馬は勝点の持つ意味を理解してゲームに臨まなければいけない。
群馬にとって今節はJ2残留のための大きな試練だ。前節・京都戦でレッドカードを受けたエデルと保崎淳が出場停止。さらにFW、MFにケガ人が重なるためチーム総動員で岡山を迎え撃たなければならない。攻撃のポイントはエース平繁龍一を周囲がいかにサポートするか。平繁が前線で孤立する展開だけは避けなければいけない。そのためには中盤の青木孝太、小林竜樹のサポートが欠かせない。小林が「一人ひとりが役割を理解して、ピッチで表現することが求められている」と話せば、青木は「いまはやるしかない状況。勝点を奪うために全力を尽くす」と古巣・岡山撃破を誓う。
9位・岡山はJ1昇格プレーオフ圏内目指して正念場が続いている。6位長崎との勝点差は7で、残り試合数を考えるともはや1敗もできない状況。もし今節で敗れればプレーオフ進出が極めて難しい状況へ陥る。前節・愛媛戦で引き分けたあと影山雅永監督は「下を向いている場合じゃない」と選手を鼓舞したが、昇格への執念と覚悟を持って群馬へ乗り込んでくることは間違いない。秋葉監督は「岡山は影山監督4年目でチームが成熟してきている。押谷(祐樹)、荒田(智之)らワンチャンスを決めてくる選手がいるので隙を見せてはいけない」と警戒を口にする。
クラブの危機に直面する群馬はサポーターとともに戦うしかない。今週の練習に駆けつけたサポーターは「どんな時も俺達がついているからな」という横断幕を掲げて選手を勇気づけた。指揮官は「一人の選手が行った行為を真摯に受け止めなければいけないが、ほかの選手は悪いことはしていない。恥じる事なく堂々とプレーしてほしい」と選手を送り出す。群馬のスポンサーの中には「こんなときだからこそクラブを支えなければいけない」と伝えてきた企業もあるという。「信頼を取り戻す場所はピッチしかない」(植木代表)。群馬は、悪い流れに屈するわけにはいかない。悲しみを乗り越えた先に勝利がある。
以上
2013.10.26 Reported by 伊藤寿学
今日の試合
浦和 - 横浜FM - 14:00 清水 - 名古屋 - 14:00 岡山 - 福岡 - 14:00 川崎F - 千葉 - 15:00 広島 - C大阪 - 16:00 長崎 - G大阪 - 18:30 磐田 - 岐阜 - 13:00 仙台 - 山形 - 14:00 栃木C - 栃木SC - 14:00 群馬 - 横浜FC - 14:00 札幌 - いわき - 14:00 福島 - 甲府 - 14:00 藤枝 - 大宮 - 14:00 新潟 - FC大阪 - 14:00 今治 - 富山 - 14:00 金沢 - 奈良 - 14:00 鳥取 - 熊本 - 14:00 北九州 - 山口 - 14:00 鳥栖 - 滋賀 - 14:00 宮崎 - 鹿児島 - 14:00 相模原 - 湘南 - 17:00 琉球 - 大分 - 19:00






































