横浜FMはホーム開幕戦となった前節、浦和に2-0で快勝。序盤から浦和を押し込むと、18分に左右に揺さぶった美しい崩しからアンデルソン ロペスが先制点を挙げる。後半最初の20分間こそ浦和にペースを握り返されたが、畠中 槙之輔と角田 涼太朗の両CBを中心にしのぐと、その後はギアを上げてコントロール。終盤にはハイプレスから途中出場のヤン マテウスが追加点を奪い、試合を決定づけた。
今季初のクリーンシートとなった浦和戦について、ケヴィン マスカット監督は「成長が見られたゲーム」と総括。その上で今節を「自分たちが最も優先順位を置くのは、パフォーマンス。(その意味では)チャレンジな試合となる」と位置づける。ポイントはビルドアップ。「月曜日から広島を分析しているが、見た限り去年と似たようなスタイル。(今節も)マンツーマン気味にチャレンジしてくるはずで、自分たちがどう立ち向かっていけるか。プレスをはがせれば良い展開にできるので、そこが自分たちのチャレンジとなる」と明確なテーマを持って臨む。
そして昨年8月、広島のハイプレスに沈み、プライムステージ敗退が決まったルヴァンカップ準々決勝第2戦で先発したオビ パウエル オビンナはリベンジに燃える1人。「広島はすごい勢いで前からプレッシャーに来る。相性が良い相手ではないが、自分も去年より成長している。悔しさをぶつけて、その思いを晴らす」と同じ轍を踏むつもりはまったくない。
対する広島は開幕から白星に見放されている。その一方で札幌との開幕戦はVARのミスジャッジも絡んでの不運なスコアレスドロー。前節・新潟戦は2失点した前半こそ、課題が残ったが、「前半の出来を払しょくするようなサッカーができた」(ミヒャエル スキッベ監督)と、後半は盛り返しており、けっして悲観的な内容ではなかった。
だからこそ、2年目となるハイプレッシャーの“広島スタイル”への自信を強固にするためにも結果が欲しいところ。「マリノスに勝てば、良い流れになる」(川村 拓夢)。敵地でJ1王者を倒すことができれば、上昇気流に乗るきっかけとなるはずだ。
ポイントとしては、いつも以上に先制点が重要な意味を持つだろう。昨季四度の対戦ではいずれも先制したチームが勢いを増し、そのまま押し切った。どちらも得点機を作れるスタイルだけに、いかに仕留めるか。そこでの決定力がものを言いそうだ。
[ 文:大林 洋平 ]
