神戸戦を負傷により欠場した野上 結貴は戻ってくることができるか。遠征から戻ってくる日本代表の佐々木 翔のコンディションはどうなのか。今節の相手がリーグ最多得点を挙げている横浜FMだからこそ、ディフェンスラインの構成には注目が集まる。
ハイネルが出場停止となるため、青山 敏弘とボランチでコンビを組む選手もどうなるか。城福 浩監督は「ここのところはわれわれらしく戦えている試合が多いですし、われわれらしさを表現できる選手を起用していきたい。(土肥)航大は試合ごとに自分らしさを出せているし、(松本)泰志もこの前の試合は短い時間でしたけど、試合を終わらせる成功体験を得られている」と話した。誰がピッチに立とうとも、広島にとって守備が重要なウェイトを占めるゲームだ。
松本は「守備が重要な試合になることは間違いない。マリノスはリーグの中で一番勢いのある相手だと思いますし、すごくうまい選手がそろっている。中でもマルコス ジュニオール選手はポジショニングも良く、スピードもあるし、攻撃に必要なものを全部持っている印象がある。そこをどう抑えるかが、この試合のカギになると思います」と見据えている。チーム全員でタイトな守備をして、良い守備から良い攻撃につなげてゴールに迫っていきたいところだ。
対する横浜FMにとっては、再び勝利を収めて首位を追いかけていきたい一戦となる。14試合ぶりの敗戦となった前節・鹿島戦後、ケヴィン マスカット監督は露見した課題を挙げ、「自分たちがやらなければならないことは敵陣でボールを握りながらチャンスを作り、ロストしたときにはもっとすぐに奪いにいかなければなりません」とチームが進むべき方向性をあらためて口にしている。2週間の準備期間を経て臨む今節は、敵地でも立ち上がりから強度の高いゲームを展開していくはずだ。
両チームはJリーグYBCルヴァンカップのグループステージでも対戦しており、今季は横浜FMが1勝2分の戦績。3-3で引き分けたJ1第2節は、横浜FMが2点のビハインドを追いつく、手に汗握る好ゲームだった。ルヴァンカップのグループステージ第2節は、横浜FMが強さを誇示するゴールラッシュを見せて5-0の勝利を収めたが、第5節は広島が終了間際に同点に追いつく意地を見せている。エキサイティングな試合を繰り広げてきただけに、今回はどんなゲームを見せてくれるのか。ドラマチックな結末になりそうな予感がする。
[ 文:寺田 弘幸 ]