ただ、今週に入ってから、シーズン前の負傷によって離脱していた登里 享平、小林 悠が全体練習に合流している。頼れる経験豊富な2人の復帰によって、トレーニングの雰囲気も活気を帯びた様子が見られた。
鬼木 達監督は「今年のテーマの1つとして、『声』というものを挙げている」と話していた。コロナ禍で応援が制限されている状況では、指揮官の声も試合中、ピッチに届けられていた。ただ、いまはそれが難しい。細かい修正はハーフタイムを待たねばならないこともある。ならば選手間で声をかけ合い、修正できるか。また、それぞれがコミュニケーションをとることで連係していけるか。勝星があまり積み重ねられていない現状の中、それができる登里の復帰はポジティブな要素だろう。
また、小林という、ピッチに登場すれば雰囲気を一変させられる存在が戻ってきたことも大きい。小林はJ1通算350試合出場まであと1試合となっており、今節・C大阪戦で出場すれば節目の試合にもなる。先発で出られるかは不透明だが、このC大阪戦を良いきっかけにしたいところだ。
鬼木監督は今節に向けて、こう話している。
「ホームゲームであり、まずはアグレッシブに戦うこと。それと同時に平常心も大切になる。冷静に分析しながら、その目を全員で共有していければいい。最終ラインは毎回メンバーが替わるような状況でやっている。だからこそ、アグレッシブさと冷静さというのを全員で共有してやっていければいい」 前節・新潟戦では球際や運動量の部分で課題があっただけに、その改善についてチームとしても取り組んでいるようだ。
対するC大阪は開幕から勝利に見放されてきたが、JリーグYBCルヴァンカップEグループ第1節でFC東京から、そして前節は鳥栖を相手に勝利をつかんだ。鳥栖戦では香川 真司に待望のJリーグ復帰後初ゴールも生まれており、流れが良化していることは間違いない。
昨季はリーグ戦で2戦2勝と川崎Fに対して強さを見せた。川崎Fの鬼木監督も「変わらず力がある。ゴールへの道筋の特徴と、補強して加わった選手の個性もハッキリしている」と印象を語っている。
チケットはほぼ完売。全エリアで声出し可能、100%収容は続いており、さらに声を出す際のマスク着用についても「個人の判断」とされている。試合は盛り上がりを見せるであろう等々力陸上競技場で、18日16時キックオフだ。
[ 文:田中 直希 ]


