明治安田生命Ｊ２リーグは4日に第26節の11試合が行われる。中3日で続く3連戦の最終戦。選手の起用法も含め、各チームの指揮官たちの手腕が問われてくるだろう。
7連勝でついに首位に浮上した柏は、ホームに琉球を迎える。前節は4ゴールを奪い岡山を一蹴。攻守両面に隙はなく、勢いはさらに加速していきそうな気配だ。対する琉球は4連敗で15位に転落。4試合でわずか1得点しか奪えておらず、攻撃陣の奮起が求められる。
2位の京都はホームで東京Ｖと対戦。前節は金沢と引き分け、連勝は4でストップした。それでも8試合負けなしと安定した戦いを続けている。終了間際に追いついた前節の粘り強さを今節でも示したいところだ。対する東京Ｖは栃木とスコアレスドロー。圧倒的なボール支配を得点に結びつけられなかっただけに、最後の場面をいかに崩し切るかがテーマとなる。
3位の水戸は山口の本拠地に乗り込む。7試合負けなしながら、ここ2試合は勝ち切れていない。加入後3戦連発中の小川 航基が今節も注目選手となる。山口は2連敗で16位に順位を落としている。前節、横浜FC相手に4失点を喫した守備の修正が求められるだろう。
大宮vs山形の上位決戦も今節の注目カードとなる。4位の大宮は前節、岐阜相手にスコアレスドローに終わった。チャンスを作りながらも決めきれなかっただけに、フィニッシュワークの質向上がテーマとなる。5位の山形は前節、福岡に1-2と敗戦。ここ6試合で4敗と一時期の勢いが失われており、正念場の一戦となる。前回対戦では山形が勝利したが、果たして今回はいかなる決着が待ち受けるのか。
横浜FCは6連勝と勢いに乗る。6試合で19得点と攻撃陣が絶好調。前節ハットトリックを達成したイバが、今節も爆発するか。対戦相手の福岡は、前節山形に競り勝ち復調の気配を示す。守備の安定感が生まれており、横浜FCの攻撃にどこまで対応できるかがポイントとなるだろう。
岡山は柏に大敗を喫し、連勝が4でストップ。4失点を喫した守備組織の再構築が求められる。その岡山をホームに迎える愛媛は、長崎に快勝を収め、連敗を3で食い止めている。2ゴールを奪った下川 陽太のパフォーマンスに注目が集まる。
甲府はホームに町田を迎える。3試合勝利がなく、上位との差が広がりつつある。19節以来ゴールがないピーター ウタカが意地を見せられるか。町田は5試合勝利がないものの、前節は新潟と引き分け、久しぶりに勝点を手にしている。3得点を奪うなど攻撃面に改善の兆しが見えており、6試合ぶりの勝利に期待がかかる。
新潟はホームに徳島を迎える。町田に3失点を喫した守備に不安を残すも、攻撃面は機能している。エースとしての風格が出てきたレオナルドにかかる期待は大きい。徳島は前節、鹿児島に5-2と快勝。好調を維持する岩尾 憲が出場停止となるのは痛手だが、代わってピッチに立つ選手が意地を見せたいところだ。
金沢はホームに栃木を迎える。前節は首位の京都に引き分けるなど、状態は悪くない。ここ4試合で3得点を記録する山根 永遠の出来が勝敗を分けるポイントとなりそうだ。栃木は前節、東京Ｖと引き分け、降格圏から脱している。攻め込まれながらも無失点に抑えた粘り強い対応を今節も実現できれば、結果はついてくるはずだ。
鹿児島は5連敗と苦しい状況に置かれている。前節は徳島相手に5失点の完敗。5試合で18失点を喫する守備を修正できないようだと、今節も苦戦は免れないだろう。対戦相手の千葉は前節、琉球に快勝を収め復調の気配を示す。2ゴールを奪ったクレーベが、今節も注目選手となる。
最下位に沈む岐阜は、アウェイで長崎と対戦。前節は上位の大宮にスコアレスドローと貴重な勝点1を手にしている。守備に安定感が生まれているのは好材料で、今後の巻き返しに期待がかかる。対する長崎は前節、愛媛に完敗を喫し、3連勝を逃している。2試合連続ゴール中の玉田 圭司がカギを握りそうだ。
■各試合の見どころをチェック
甲府vs町田
新潟vs徳島
金沢vs栃木
京都vs東京Ｖ
長崎vs岐阜
福岡vs横浜FC
大宮vs山形
柏vs琉球
山口vs水戸
愛媛vs岡山
鹿児島vs千葉
