逃げる横浜FMはホームで浦和を迎え撃つ。2ポイント差で追いかける川崎Ｆは5連勝中の神戸と激突【プレビュー：明治安田Ｊ１ 第33節】

明治安田生命Ｊ１リーグは29日に第33節の9試合が開催される。泣いても、笑っても残りは2試合。優勝、残留をかけた戦いは、いよいよクライマックスを迎える。

首位の横浜FMはホームで浦和と対戦。直近の試合では磐田に敗れ、2連敗。3年ぶりの優勝に向けて足踏みを強いられている。2試合連続で無得点と決定力を欠くなか、得点源のレオ セアラにかかる期待は大きい。対する浦和は札幌と引き分け、連勝はならず。こちらは前回対戦でハットトリックを達成したキャスパー ユンカーが再び爆発するか。

2位の川崎Ｆはホームに神戸を迎える。直近の試合では京都を下し、2連勝を達成。横浜FMとの勝点差を2に縮め、逆転優勝の可能性を高めている。もっとも今節引き分け以下で、横浜FMに優勝を決められる可能性があるだけに、最終節まで望みをつなぐためにも勝点3の確保が求められる。3試合連続で3得点と勢いを増す攻撃陣の出来がポイントとなりそうだ。神戸は5連勝を達成し、残留を決めている。残り2試合でどこまで順位を上げられるか。好調を維持する大迫 勇也に期待がかかる。

3位の広島はホームに札幌を迎える。先週末に行われたルヴァンカップのファイナルでは劇的な展開でＣ大阪を下し、勢いに乗っている。すでに優勝の芽は潰えたものの、3位をキープすれば来季のACLに出場できる可能性がある（浦和がACLで優勝した場合は前回優勝チームとして浦和が出場権を獲得）。確実に勝点を積み重ね、ACL出場に望みをつなぎたい。対する札幌は12位ながら、まだ残留を確定できていない。ここ2試合は勝利がないなか、1ポイントでも上積みし、残留を決められるか。

残留争いも熾烈を極める。今節は17位のＧ大阪と18位の磐田の直接対決が行われる。Ｇ大阪は前節横浜FMを下し、5試合ぶりに勝点3を獲得。粘り強い守備と前線のタレント力を武器に、残留を狙う。対する磐田は4戦負けなしと粘り強い戦いを続けるものの、今節敗れれば、降格が決定。勝っても他チームの結果次第では降格が決まる可能性がある。苦しい状況ながら、勝点3を確保し、最終節に望みをつなげるか。

16位の清水はホームに鹿島を迎える。先週行われた磐田との一戦では、土壇場で追いつかれ、5試合勝利なしとなった。チアゴ サンタナが好調を維持するなか、失点が増えつつある守備陣の奮起が求められる。対する鹿島は7戦未勝利と元気がない。今節は樋口 雄太と広瀬 陸斗の2人が出場停止となるなか、代わってピッチに立つ選手が意地を見せたいところだ。

15位の福岡はホームで柏と対戦。前節は札幌に2-1と競り勝った。決勝点を決めたフアンマ デルガドが、再びチームを救う活躍を見せられるか。柏は前節、Ｃ大阪と引き分け、8試合勝利から遠ざかる。ここ2試合は無得点に終わるなか、細谷 真大とドウグラスの2トップに結果が求められる。

14位の京都はホームにＣ大阪を迎える。直近の試合では川崎Ｆに敗れ、2試合勝利なし。得点力に課題を抱えるなか、初ゴールを決めたパウリーニョが救世主となれるか。Ｃ大阪は先週、ルヴァンカップ決勝で広島に敗れ、悔しさを味わった。終了間際の2失点で敗れただけに、ショックは小さくないだろう。3位浮上の可能性を残すなか、上手く気持ちを切り替え勝利を手にしたい。

13位の湘南はホームで鳥栖と対戦。前節は神戸に敗れ、5試合ぶりの黒星を喫した。守備の安定感は備わるだけに、あとはいかに点を奪えるか。エースの町野 修斗にかかる期待は大きい。鳥栖は前節浦和に敗れ、2連敗となった。ここ5試合で3得点と好調の宮代 大聖が悪い流れを断ち切る役割を担いたい。

名古屋はホームでFC東京と対戦。前節は京都と引き分け、5試合勝利がない。11位と苦しいシーズンとなったなか、ホーム最終戦を白星で飾れるか。FC東京は直近の試合でＣ大阪に快勝。シーズン終盤に来て調子を上げている。ハットトリックを達成した渡邊 凌磨が再び輝きを放てるか。

■各試合の見どころをチェック
川崎Ｆvs神戸
横浜FMvs浦和
湘南vs鳥栖
清水vs鹿島
名古屋vsFC東京
京都vsＣ大阪
Ｇ大阪vs磐田
広島vs札幌
福岡vs柏