浦和レッズがSDGsの取り組みの一環として毎年実施するほじょ犬(盲導犬・聴導犬・介助犬)の啓発イベント「Welcome!ほじょ犬」。今年は5月17日(土)の2025明治安田J1リーグ 第17節 浦和レッズ vs FC東京の試合前に実施されました。

来場者に向けた盲導犬教室では、盲導犬ユーザー碇谷純子さんと盲導犬トミー(ゴールデンレトリバー)が登壇。テレビ埼玉の浦和レッズ応援番組「REDS TV GGR」アシスタントの高橋遥花さんが生徒役になり、盲導犬ができること・できないこと、周りの人ができるサポートは何かなどについて、トークと実演形式で学びを深めました。

盲導犬ユーザー碇谷さんは「Jリーグの試合でサポーターの応援が重要なように、盲導犬ユーザーにとっては盲導犬が大切なサポーターです。その上で、街中を移動する際や、サッカー観戦などのイベントにおいては、周囲の皆さんのサポートも欠かせないことを知っていただければ嬉しいです」とコメントを寄せてくれました。

同様の盲導犬教室は、浦和レッズのアカデミー生を対象にも実施。盲導犬ユーザーの葭原久延さんと盲導犬ヴィーダ(ラブラドールレトリバー)を囲む形で質疑応答も活発に交わされるとともに、視覚障害者に方向や位置を伝えるために必要な「クロックポジション」について学びました。
盲導犬ユーザーの葭原さんは「街中や様々なところで、目の見えない・見えにくい人を見かけたら、どんどん声をかけてください。そうやって『周りの人を見る』ことは、サッカーをする上でも、味方と敵がどこにいるのか、どこにパスをすれば次につながるか、といったことにもつながると思います」とアカデミー生たちにメッセージを送ってくれました。
また、この日の試合では盲導犬ユーザーや白杖使用者に向けて、埼玉スタジアム2002での浦和レッズ戦でも今季から利用できる「スタジアム実況配信サービス(おもてなしガイド)」を紹介。試合後に話を聞くと、「目が見えない・見えにくい人間にとって、スタジアムに来ると雰囲気は楽しめるけど試合内容が詳しくはわからないのが懸念点でした。でも、この実況があれば試合展開はだいぶ理解できる。音質もクリアでした」と、利便性を評価する声が挙がりました。
一方で、「映像が前提の実況なので、ボールの位置などもわかる副音声のようなガイドがあると、もっと利用したくなると思います」と、さらなる改善点への指摘も。誰もが楽しめるスタジアム「REDS WONDERLAND」を目指す浦和レッズにとって、そしてサポーターやアカデミー生にとっても、大いなる学びのある機会となりました。
■「スタジアム実況配信サービス(おもてなしガイド)」についてはこちら
https://www.jleague.jp/news/article/30270/




































