明治安田Ｊ２リーグは23日に第37節の10試合が行われる。
残り2試合となった今節の注目は長崎vs水戸の首位攻防戦だ。2位の長崎は勝利すれば昇格の可能性がある一方、首位の水戸は勝てば文句なしで優勝＆昇格が決定する状況だ。
長崎は前節、愛媛を下し、3試合ぶりに勝点3を手にした。途中出場から2ゴールをマークした笠柳 翼が今節も輝きを放てるか。対する水戸は大宮に敗れ、連勝が2でストップした。チャンスを作りながらも決め手を欠いた攻撃陣が意地を見せたいところだ。前回対戦では水戸が3-0で勝利したが、果たして今回はいかなる決着を見るか。
3位に浮上した大宮は5位の徳島との上位対決に挑む。前節は首位の水戸を撃破し、6戦負けなしと勢いに乗る。2ゴールで勝利の立役者となった杉本 健勇に今節もかかる期待は大きい。徳島は甲府に快勝を収め、3試合ぶりの白星を掴んでいる。1得点・1アシストの活躍を見せた渡 大生が今節も重要な役割を担うだろう。
4位の千葉は大分の本拠地に乗り込む。前節は藤枝と引き分け、4戦負けなしとした。2戦連発の石川 大地が今節も結果を残せるか。大分は札幌に敗れ、2連敗となった。2試合で5失点の守備の修正がテーマとなるだろう。
6位の仙台はアウェイで秋田と対戦する。前節は熊本を2-0で下している。3戦連発と絶好調の宮崎 鴻がチームをプレーオフに導く活躍を見せられるか。秋田はいわきに勝利し、7試合ぶりに勝点3を手にした。得意のセットプレーが今節もポイントになりそうだ。
仙台を勝点1差で追う7位の磐田はホームに山形を迎える。前節は山口を撃破し、3連勝と調子を上げている。終了間際の2ゴールで逆転勝利を収めた勢いを今節にも持ち込み、プレーオフ出場圏内への浮上を狙う。山形は今治に勝利し、6試合負けなしとしている。昨季まで率いたチームとの対戦となる横内 昭展監督の手腕に注目が集まる。
プレーオフ出場の可能性を残す8位の鳥栖はアウェイで藤枝と対戦する。前節は富山に完敗を喫し、3試合勝利がない。敗れれば1年でのＪ１復帰の可能性がなくなるだけに、士気高くこの試合に臨むだろう。18歳の新川 志音がチームに勝点3をもたらす結果を残せるか。藤枝は千葉と引き分け、6試合勝利がない。先制しながらも勝ち切れなかっただけに、リード時の試合運びがテーマとなりそうだ。
今治はホームに札幌を迎える。前節は山形に敗れ、プレーオフ出場の可能性が潰えている。ここ2試合で3得点を記録するマルクス ヴィニシウスが逆転での得点王獲得に向けてゴールを上積みできるか。札幌は大分に快勝を収め、連敗を2で食い止めた。今節は大黒柱の高嶺 朋樹が出場停止となるだけに、代わってピッチに立つ選手の出来がカギを握るだろう。
残留争いも佳境を迎えている。すでに最下位の愛媛の降格は決定しているが、今節は19位の富山、18位の山口の降格が決まる可能性がある。
富山は敗れた時点で降格が決定。引き分けても17位の熊本が引き分け以上、勝利した場合でも熊本が勝利すれば18位以下が確定する。山口は敗れた場合、熊本が引き分け以上で、引き分けても熊本が勝利すれば降格が決定する状況だ。
富山はアウェイで甲府と対戦する。前節は鳥栖を撃破し、4試合ぶりの勝利を手にした。その試合でゴールを奪い、今季限りで現役を退く佐々木 陽次が再びチームを救う活躍を見せられるか。甲府は徳島に敗れ、5試合勝利から遠ざかる。4点を奪われた守備組織の立て直しが求められる。
山口はいわきの本拠地に乗り込む。前節は磐田に敗れ、3連勝はならなかった。終盤の2失点で逆転負けを喫しただけに、試合の終わらせ方がテーマとなる。いわきは秋田に敗れ、連勝は4でストップした。14本ものシュートを放ちながら無得点に終わっただけに、ゴール前での質向上が求められるだろう。
富山と山口の命運を握る熊本はアウェイで愛媛と対戦する。前節は仙台に敗れ、3連敗。7戦未勝利と苦戦が続く。今節敗れれば、降格圏に沈む可能性もあるだけに勝点3が求められる。3試合連続でゴールのない攻撃陣の奮起が求められる。愛媛は長崎に完敗を喫し、5試合勝利がない。今季のホーム最終戦で意地を見せたいところだ。
■各試合の見どころをチェック
大分vs千葉
長崎vs水戸
秋田vs仙台
いわきvs山口
大宮vs徳島
甲府vs富山
磐田vs山形
藤枝vs鳥栖
今治vs札幌
愛媛vs熊本
