明治安田Ｊ２リーグは29日に最終節（第38節）の10試合が行われ、水戸と長崎がＪ１昇格を決めた。
前節まで首位の長崎はアウェイで徳島と対戦。41分に先手を許したが、68分に翁長 聖のゴールで追いつき、1-1の引き分けに持ち込んだ。ホームに大分を迎えた2位の水戸は46分に多田 圭佑のゴールで均衡を破ると、75分に山本 隼大が追加点をマークし、2-0と快勝を収めた。この結果、両者は勝点70で並んだが、得失点差で上回った水戸が優勝を飾り、悲願のＪ１昇格を成し遂げた。長崎は2位となったものの、水戸と同じく自動昇格を決めている。一方、自動昇格の可能性を残していた徳島は4位でプレーオフ出場となった。
ホームで今治と対戦した千葉は、カルリーニョス ジュニオのゴールなどで5-0と大勝したが、上位2チームに勝点1及ばす、3位でプレーオフに回ることとなった。鳥栖の本拠地に乗り込んだ磐田は、67分に松原 后のゴールで先制すると、88分に同点とされるも90分にリカルド グラッサが値千金の決勝ゴールをマークし、2-1で勝利。勝点を64に伸ばし、5位でプレーオフ進出を決めた。
残留争いでは前節まで17位の熊本が甲府とスコアレスドローに終わった一方、18位の富山が後半に4ゴールを奪取し、4-1で秋田を撃破した。この結果、両者の勝点は37で並んだが、得失点差で1上回った富山が劇的な残留を決めた。残留の可能性を残していた山口は山本 桜大の2ゴールなどで3-2と大宮を下したが、勝点1足りず、熊本とともにＪ３降格となった。一方敗れた大宮は6位に踏み止まり、プレーオフ進出を決めている。
仙台は82分に失った1点を取り返せずに0-1でいわきに敗戦。大宮に勝点1及ばず、7位でシーズンを終えた。札幌は近藤 友喜のゴールなどで3-0と愛媛に快勝。山形は寺山 翼と土居 聖真のゴールで、2-1と藤枝を下している。
これで今季のリーグ戦が終了し、水戸と長崎がＪ１昇格を果たし、千葉、徳島、磐田、大宮の4チームがＪ１昇格プレーオフに進出。熊本、山口、愛媛の3チームがＪ３降格となった。なお得点王には19ゴールを挙げた長崎のマテウス ジェズスが輝いている。
■試合データ
札幌vs愛媛
仙台vsいわき
山形vs藤枝
水戸vs大分
千葉vs今治
富山vs秋田
山口vs大宮
徳島vs長崎
鳥栖vs磐田
熊本vs甲府
