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プレスリリース

2012/03/02 12:30

「+Qualityプロジェクト」(プラスクオリティープロジェクト)の発足について

 Jリーグでは2012シーズンより、試合自体の魅力向上を目指すための新たなプロジェクト、「+Qualityプロジェクト」(プラスクオリティープロジェクト)を発足する運びとなりました。
 同プロジェクトでは、選手、監督、クラブ代表者がそれぞれの「憲章」に合意・署名し、試合における異議や遅延行為などを減らすことに取り組むほか、フェアで、クリーンで、スピーディーで、タフな試合の実現を目指していきます。プロジェクトの概要は以下のとおりとなります。

【+Qualityプロジェクト (プラスクオリティープロジェクト) 概要】

■実施施策

  • Jリーグ憲章の策定
    2012シーズンの開幕に合わせ、Jリーグに所属するすべての選手、監督(スタッフ含む)、実行委員が、試合に臨む上での共通認識となる「憲章」に署名いたします。
    本日のキックオフカンファレンス第1部において、選手の代表者と監督の代表者による共同宣言として、憲章へのサインセレモニーを行います。
    ※「選手憲章」および「監督憲章」の文面についてはこちらをご確認ください。
  • 異議行為と遅延行為の罰則強化
    2012シーズンより、警告で加算される反則ポイント※の加算方法が変更になります。
    これまで警告については、理由を問わず1ポイントの加算としていましたが、今シーズンより異議行為と遅延行為については、1ポイントをさらに加算します。
    ※反則ポイント:
    警告、退場、出場停止によって加算されるポイント。Jリーグアウォーズにおけるフェアプレー賞の選定や、クラブに対する「アンフェアなプレーに対する反則金」の請求の選定における基準となる。

■プロジェクト名称について
「+Qualityプロジェクト」(プラスクオリティープロジェクト)
全力プレーは当たり前。これからはファンやサポーターの目線で、もっと質の高い試合とは何か、つまり「+Quality」を追求することで、試合の魅力アップにつなげていきたいという意気込みを込めた。+Qualityの精神は、ファン・サポーターのためであり、Jリーグを支援いただくすべての方々の未来のためでもある。

■憲章イメージ

  • 選手憲章
  • 監督憲章

■反則ポイントについて

  • 従来の算出方法
    1)退場1回につき3ポイントを加算する。
    2)同一試合における警告2回による退場も、1回につき3ポイントを加算する。
    3)警告1回につき1ポイントを加算する。
    4)出場停止1試合につき3ポイントを加算する。
    5)大会の終盤で、残り試合数よりも出場停止試合数が多い場合は、出場停止試合数分をポイント加算する。
    6)ベンチにいる交代要員、またはチームスタッフに対する処分も、ポイント加算の対象とする。
    7)他大会の影響で出場できない試合については、ポイント加算しない。
    8)警告および退場(退席を含む)がなかった試合1試合につき、3ポイントを減ずる。

    2012年度フェアプレー賞受賞ポイント・・・J1:34ポイント以下、J2:42ポイント以下
    2012年度アンフェアなプレーに対する反則金ポイント・・・J1:103ポイント以上、J2:127ポイント以上

  • 改定に伴う新たな反則ポイントの加算方法

【例】2011シーズンの反則ポイントと2012シーズン新基準によるポイント差

J1 2011基準 2012新基準 差分
ガンバ大阪 25 30 +5
モンテディオ山形 34 42 +8
横浜F・マリノス 38 44 +6
鹿島アントラーズ 40 50 +10
ジュビロ磐田 45 51 +6
大宮アルディージャ 51 60 +9
名古屋グランパス 57 66 +9
アルビレックス新潟 63 73 +10
ベガルタ仙台 65 70 +5
ヴァンフォーレ甲府 67 75 +8
アビスパ福岡 72 84 +12
柏レイソル 74 85 +11
ヴィッセル神戸 77 90 +13
川崎フロンターレ 78 82 +4
サンフレッチェ広島 82 86 +4
セレッソ大阪 84 95 +11
清水エスパルス 92 103 +11
浦和レッズ 102 113 +11

J2 2011基準 2012新基準 差分
FC東京 38 44 +6
湘南ベルマーレ 41 48 +7
コンサドーレ札幌 46 55 +9
愛媛FC 53 60 +7
栃木SC 55 67 +12
カターレ富山 67 73 +6
徳島ヴォルティス 72 81 +9
ガイナーレ鳥取 86 96 +10
サガン鳥栖 88 97 +9
ロアッソ熊本 88 96 +8
ザスパ草津 92 103 +11
京都サンガF.C. 95 100 +5
東京ヴェルディ 102 109 +7
横浜FC 107 119 +12
FC岐阜 110 122 +12
水戸ホーリーホック 112 127 +15
ジェフユナイテッド千葉 117 125 +8
大分トリニータ 125 141 +16
ファジアーノ岡山 128 136 +8
ギラヴァンツ北九州 180 189 +9

<参考資料>

■観戦者傾向
◎Jリーグディビジョン1 平均入場者数

  • 2008シーズンを境に減少傾向が続いている
  • 2011シーズンは前年比14%減で、過去の18シーズンで最大の減少幅

◎原因分析の結果
調査(1):前年から減少した「14%」の内訳について要因を分析

結果 6% 東日本大震災による日程変更、天候による影響等の理由
8% お客様の個人的な理由

調査(2):2011年スタジアム離反調査(上記「お客様の個人的理由」の内訳を調査)

方法 インターネット調査
対象 2010シーズンはJリーグを観戦したが、2011シーズンは観戦しなかった層
結果 試合観戦をしなくなった理由
第1位 Jリーグの試合が面白くなくなった

■ピッチ上における傾向
◎J1における異議行為とアクチュアルプレーイングタイム

問題点 2009 2010 2011
異議行為による警告 55 67 71
アクチュアルプレーイングタイム 56.08分 54.43分 54.39分
  • 観戦者にとって見苦しい異議行為が増えている
  • アクチュアルプレーイングタイム(実際のプレー時間)が減り、観戦者がプレーに触れる時間が減少している

■他国リーグでのゲームクオリティ向上施策の例

  • イングランド・プレミアリーグ
    「GET ON WITH THE GAME」(2008/09~)
    (主な施策)
    ・選手、監督、クラブ代表者による「CHARTER(憲章)」の制定
    ・放送権ライツホルダーと連動したレフェリー視点の中継等の展開
    ・両チームキャプテンとレフェリーによる試合1時間前での出場選手リスト交換
    (成果等)
    ・4シーズンで異議による警告数は125から65に減少
  • 韓国・Kリーグ
    「5 minutes more」(2010~)
    (主な施策)
    ・異議、抗議、遅延、シミュレーションなどの行為に対する警告措置の強化
    ・選手交代のスピードUP
    (成果等)
    ・平均ファール数の減少

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