9月9日(水)、愛媛FCのトップチーム若手選手を対象に「OB交流会」が開催されました。
講師は、愛媛県出身で、2001年~2013年シーズンに川崎フロンターレで活躍された伊藤宏樹さん(現・川崎フロンターレ 集客プロモーション部)。
導入では、伊藤さんから、プロとして長く活躍するために大切にしてきたこと、プロ選手としてピッチの上で活躍するのは当たり前だが、それと共に大事なことはピッチ外での言動や、チームに対して、地域に対して何ができるかだと、プロとしての心構えを伝えていただきました。
伊藤さんがフロンターレに加入した2001年は、等々力陸上競技場の観客は3000人ぐらい。その後、選手とクラブが一体となってファンを増やすために活動し、試合のたびに観客が増え、そしてチームも強くなっていった、という実体験のお話は、選手とクラブがともに成長を感じられる印象深いものでした。
現在、6位と好調な愛媛FCですが、ニンジニアスタジアムの入場者数は3000人程度。「スタッフがいろいろな施策を行っているが、集客に向けて選手の果たす役割は大きい。クラブと一体となって観客を増やす作戦を考えよう!」と、伊藤さんから投げかけると、選手からもユニークな案が出てきました。
後半は、伊藤さんが、集客プロモーション部で携わっている仕事を写真など交えて具体的に紹介いただきながら、「地元の有名人とコラボするなど、工夫すればいろいろな方法がある」などのヒントを教えていただきました。OB交流会には、クラブスタッフも多く参加し、伊藤さんの話を食い入るように聞いていました。
最後に、「愛媛FCのことはいつも気になっています。ぜひ、J1に昇格し来年戦いましょう!」と伊藤さんからメッセージをもらい、交流会は終了となりました。
参加した選手からは、「自分たち選手がピッチで活躍する以外にも地域全体を盛り上げるような活動やイベントをもっと行うことが集客を増やすことにもつながると思いました」「チームの順位が良くても集客アップにあまりつながっていないのが現状、もっと選手、スタッフ、フロントが密に話し合ってよりよい方向に進めていかなくてはいけないと感じました」「伊藤さんはフロンターレでキャリアをスタートさせクラブとともに成長してきたので、クラブ愛がとても強いと感じた。自分も愛媛FCでキャリアをスタートさせてクラブに感謝の気持ちを持っているので、クラブとともに成長していけたらと思いました」などの感想が寄せられ、選手としての役割を改めて意識するよい機会となったようです。
写真協力/愛媛FC