12月4日（水）、ファジアーノ岡山U-14を対象に「コミュニケーション研修（リーダーシップ編）」が開催されました。
講師は株式会社アイデムの波多野雅彦さん。多くのＪクラブでコミュニケーション研修の講師を務められています。
講師の自己紹介後、アイスブレイクを兼ねたジャンケンを行いました。そこで伝えられたのは、人は無意識の内に心理的安全の支配する快適空間にとどまってしまうということでした。その快適空間を打ち破る中で、違和感に向き合うことや成果に対する不安を感じている時こそ成長の機会と捉えることができる、つまり挑戦することそのものに成長の鍵があることを学びました。
今回の講習会では、様々なゲームから体験学習がありました。例えば5人一組で、ある条件のもと数字をカウントしていくゲームや、新聞紙を使ってなるべく高いタワーを作るといったゲームです。それらを通じて、与えられた課題に対してそれぞれが関わりを持ちながら課題に向かうことで、チームとして高いアウトプットを発揮できるという学びがありました。ここでは今年大躍進したラグビー日本代表を例にして、自分の役割に固執しすぎずチームの課題に対して視座を高め、チームメイトそれぞれの立場を考えて意見交換を行うことができるがどうかが最終的なチームパフォーマンスに影響することを理解しました。「発言する」、「反応する」、「確認する」という必要最低限なコミュニケーションの学びがあり、具体的に何をすべきか、という点を選手が整理できたように感じています。
また、コミュニケーションについて、言葉の重要性にも触れました。否定的な言葉も肯定的な言葉に置き換えてポジティブな雰囲気をつくるという点は、選手たちにすぐにでも意識して取り組んでもらいたいことのひとつです。
来年からU-15カテゴリーで最上級生となる学年にとって、良いタイミングでの研修となりました。選手、指導者ともに具体的なコミュニケーション方法など、実際の活動の中で取り組めることが多く感謝しています。今回の講習会で学んだ事を活かして、チーム活動と個人を独立したものではなく、両輪ととらえ、選手の成長を期待して活動してまいります。
写真提供／ファジアーノ岡山
