2年連続でファイナルに駒を進めてきたC大阪に対し、広島は8年ぶりの決勝進出となる。C大阪は2017年以来二度目、広島は初優勝を目指して決勝の舞台へと挑む。
今大会のC大阪は、グループステージを鹿島に次いで2位で通過すると、プレーオフステージでは湘南を撃破。準々決勝では劇的な展開で川崎Fを下すと、準決勝では浦和に2戦合計5-1と圧勝し、決勝進出を決めた。
カギを握るのは清武 弘嗣だろう。2017年の優勝を知る大黒柱は、巧みなテクニックを武器に攻撃を操るだけでなく、精神的支柱としての役割も担う。怪我も癒え状態を高めているだけに、決勝の大舞台で力強いパフォーマンスを見せるはずだ。
対する広島はグループステージを首位で通過すると、プレーオフステージでは札幌に勝利。横浜FMとの準々決勝を2戦合計5-2でモノにすると、準決勝では福岡を下し、ファイナルの舞台に駒を進めている。
広島でポイントとなるのは森島 司と満田 誠の2シャドーだ。ハイプレスをベースとする今季の広島において、前線から激しくボールを追いかけるこの2人の存在は欠かせない。森島は鋭いクロスや正確なパスでチャンスを生み出し、満田は強烈なシュートでゴールを奪える。攻守両面で重要な役割を担うこのコンビが、初戴冠のカギを握る。
今季の両者は天皇杯も含めて三度対戦し、広島が3戦3勝と相性の面では上回っている。C大阪とすれば同じ相手に四度も負けるわけにはいかず、昨年の決勝で名古屋に敗れた悔しさを晴らす舞台でもある。
広島も日曜日に行われた天皇杯決勝でJ2の甲府に敗れる屈辱を味わっただけに、どちらのチームにとってもこのルヴァンカップにかける想いは強いだろう。
リベンジを狙うC大阪か、悲願の初優勝を目指す広島か。10月22日の国立決戦は、記念すべき30回目の大会に相応しい白熱の一戦が期待される。
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