ここまでを振り返ると、C大阪は2回戦で兵庫県代表のCento Cuore HARIMAと対戦し、5-0で快勝。J2大宮と対戦した3回戦は開始からボールを握り、優勢に進めていく。好機で仕留め切れず、前半こそ無得点だったが、後半にゴールラッシュ。59分に山中 亮輔のクロスに上門 知樹が合わせて先制すると、65分にも上門が得点。82分にはCKをレオ セアラがヘディングで合わせ、試合を決定づける3点目を奪った。85分には今夏にC大阪へ完全移籍で加入した柴山 昌也に1点こそ返されたが、危なげなくラウンド16進出を果たした。
対する湘南の2回戦は北海道代表のBTOP北海道に6-1と大勝。鈴木 章斗が前半だけでハットトリックを達成する活躍を見せるなど圧倒した。3回戦はJ2岡山の本拠地に乗り込んでの一戦となった。0-0で迎えた73分に鈴木 章斗が先制点を決めると、88分には2種登録の石井 久継が追加点。しっかりと勝ち切り、ラウンド16にコマを進めた。
C大阪はリーグ戦中断期間中の7月28日にパリSGと親善試合を行い、3-2で勝利。リーグ・アン連覇中の世界的ビッグクラブから勝利を収めたとあって、オフ明け30日の練習はチーム全体に活気がみなぎり、競争も一段と激しさを増した印象だ。期限付き移籍から復帰した丸橋 祐介や今夏に加わった新井 晴樹、渡邉 りょう、柴山(※前所属クラブで天皇杯に出場していたため、今大会は出場不可)はチームを底上げしている。しかし、小菊 昭雄監督は「湘南もこの中断期間でチームとして固まっていると思う。リーグ戦では結果が出ていないが、攻撃的で良い内容を続けている」と話し、警戒を示す。今季のリーグ戦では一度アウェイで戦い、2-0で勝利している相手だが、気を緩めることなく万全の準備で挑む。注目は公式戦3戦連発中のレオ セアラ。ラウンド16の4日後に控えるリーグ次節・FC東京戦は出場停止でこの試合に照準を合わせているだけに、チームを勝利に導くゴールに期待したい。
リーグ戦では現在15試合未勝利と苦しんでいる湘南は、7月20日に名塚 善寛氏がコーチに就任することを発表。戦力的にもディサロ 燦シルヴァーノ、田中 聡、キム ミンテが加わり(※ディサロとキム ミンテは前所属クラブで天皇杯に出場していたため、今大会は出場不可)、立て直しを図っている。中断期間にはミニキャンプを行い、チーム力を高めてきた。中2日で迎えるリーグ次節・広島戦に勢いを持って入るためにも、天皇杯で結果を出し、風向きを変えていきたい。天皇杯2戦連発中の鈴木 章斗がこの試合でもゴールを奪うのかにも注目が集まる。
「タイトル、そして、アジアへ進出するためにも大切な大会」(小菊監督)と天皇杯を位置づけるC大阪が次のステージへ歩みを進めるか、それとも残留争いを勝ち抜くエネルギーにすべく湘南が準々決勝進出を果たすか。J1チーム同士の意地がぶつかり合う一戦は8月2日の19時にキックオフを迎える。
[ 文:小田 尚史 ]


