直近のJリーグYBCルヴァンカップ準決勝第2戦、浦和のホームに乗り込んだC大阪は、敵地で圧巻の試合を展開した。開始からプレスの強度とボール保持の両面で相手を上回り、23分、縦に抜けた毎熊 晟矢のクロスが相手DFのオウンゴールを誘って先制に成功すると、30分には左サイドを鮮やかに崩して追加点。為田 大貴のクロスに2列目から飛び込んだ奥埜 博亮がネットを揺らした。後半開始早々にも、古巣対戦で燃える山中 亮輔のクロスに加藤 陸次樹が頭で合わせて3点目を奪うと、終盤には北野 颯太のパスに抜け出したジェアン パトリッキが試合を決定づける4点目。敵地でゴールラッシュを披露した。守備での集中力も最後まで途切れず、クリーンシートを達成。堂々たる内容で2年連続のルヴァンカップファイナル進出を果たした。
今季の目標であるタイトル獲得へあと1つに迫った一方、リーグ戦においても今季の目標を達成するために最後の局面を迎えている。今季、クラブが掲げたリーグ戦での目標は『3位以内、勝点60』。そのためには残り5試合で4勝以上をつかむ必要がある。厳しい数字ではあるが、現在の勢いを持ってすれば不可能ではない。「ルヴァンカップは少し空きますが、リーグ戦でも覚悟を持って、1試合ごとにやっていかないといけない」と話したのは為田だが、ファイナル進出の余韻はひとまず横に置き、リーグ戦でも一戦必勝の精神で挑みたい。
対する湘南も、直近のゲームは浦和戦だった。新型コロナウイルス感染症の陽性判定を受けた山口 智監督が不在の中で行われたが、攻守にアグレッシブなプレーを披露。試合後、指揮を執った高橋 健二コーチが、「監督不在の中、『今まで積み上げたものを出そう』というテーマで今週は練習をやってきて、その部分はしっかり出せたと思います」と話したように、勝ってもおかしくない試合を演じた。そうした中で勝点3にあと一歩届かなかった要因としては、ゴール前での決定力不足が挙げられる。今節はチャンスを作ったその先、シュートの精度を求めていきたい。今季、C大阪にはリーグ戦、ルヴァンカップで合わせて3戦3敗。今季最後の対戦で一矢報いるためにも、FW陣を中心としたフィニッシュの質が重要になる。
右肩上がりに成長を遂げ、素晴らしいシーズンを送っているC大阪。残留争いに巻き込まれてはいるが、着実にチーム力をつけている湘南。どちらもどのようにシーズンを終えるかは非常に大事。目標へ向けて大きな勝点3を奪うのは、果たしてどちらか。
[ 文:小田 尚史 ]


